韓国 経済 
(イメージです。)


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:2015/07/21(火) 06:23:34.94 ID:
 自動車、造船、繊維、鉄鋼など韓国が得意としてきた輸出分野で、韓国企業の苦戦が続いている。通貨ウォンの上昇による価格競争力の低下が原因なのだが、輸出不振に加え、投資や内需の冷え込みで景気低迷に直面する韓国では「長期不況が始まった1990年代前半の日本のような状況に向かっている」との懸念が強まっている。

 現状について韓国では「アベノミクスによる円安で韓国の輸出企業の競争力が一層低下している」(韓国紙)という日本への“被害者意識”がメディアを中心に広がっている。ただ、円だけがウォンに対して安いのではない。ユーロやドルも同様に安い。それなのに、韓国では「ウォン高苦」ではなく「円安被害」という表現が一般的で、日本が加害者であるかのようだ。

 輸出産業で韓国は日本と競合する分野が多い。このため、円安で好調な日本企業に「やられた」という焦燥感がある。

トヨタと現代自動車の業績比較など、メディアは歴史認識だけでなく経済でも「日本、日本」だ。さらに、「キムチや焼酎、ラーメンなど、数年前まで日本で人気があった韓国製品が売れない」「韓国車が日本で売れない」と不満は日本市場にも向いている。円安以外に対日輸出不振の原因として日本での「嫌韓感情」が挙げられ、「国産車へのプライドにより日本市場は閉ざされている」(朝鮮日報)との解釈さえある。

 韓国が嫌いだから韓国の物を買わないわけではないし、日本の消費者が韓国のように自国の車に特別なプライドを持っているわけでもない。いい物を買いたいだけだ。

消費者の心理は韓国人も同様のはずだ。現に筆者は、何人もの韓国人からトヨタ車の性能や乗り心地を聞かれ「私も乗ってみたい」と言われたことがある。

自国通貨の高騰で輸出環境が悪かろうが、消費者が欲しがる競争力のあるものを作ればいいのだ。日本企業は約20年にわたる経済低迷のなか、もがきつつも売れる物を追求してきた。円高で業績が悪化しても事業の構造改革を重ねた。経済は現実的で厳しい。日本人は長らくそれを身にしみて感じてきた。

 日本経済が長期停滞し、韓国の輸出産業が好調だったつい数年前まで、韓国で日本は“反面教師”だった。

「日本のようになってはいけない」という言葉には優越感が漂っていた。第2次安倍政権が2012年末に発足し、翌13年に大胆な金融緩和、機動的な財政出動、成長戦略でデフレ脱却を目指すアベノミクスが打ち出された後も、韓国では「するはずだ」との懐疑的な見方が多かった。

「失敗してほしい」との期待さえ感じられた。あれから2年余、アベノミクスの効果は徐々に表れている。韓国政府、財界関係者や専門家ら、実情を知る者の間では最近、素直に評価する声が少なくない。「韓国経済再生に向けてアベノミクスを観察せよ」との意見もある。

 そんななか、韓国は5月に中東呼吸器症候群(MERS(マーズ))コロナウイルスの感染拡大に見舞われた。この2カ月間、国内消費は一層冷え込み、外国からの観光客は激減した。お得意さまの中国人観光客が減る一方で、日本に行く中国人は増え、「中国人観光客を日本にもっていかれた」という新たな対日被害者意識がメディアをにぎわしている。

 日本経済は韓国だけを意識していないし、アベノミクスも韓国を苦しめるためのものではない。しかし、「アベノミクスが隣国を窮乏させる政策で、為替戦争をエスカレートさせているとの主張を展開し、円安を阻止する為替外交が求められる」(朝鮮日報)といった感情的な主張は現にあり、韓国国民の多くがそれをうのみにしている。韓国で日本は経済でも悪者扱いされている。
 
http://www.sankei.com/smp/column/news/150720/clm1507200010-s.html