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(イメージです。)


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:2016/02/17(水) 08:40:06.99 ID:
2016年2月17日05時00分

 韓流ドラマはもう終わった、と思っている人が少なくないかもしれません。確かに、地上波からはほとんど姿を消しました。でも地方局や衛星放送では、あちこちで楽しめます。

 今、ファンは、有料の衛星放送で最新ドラマを視聴する能動的な人たちと、BSや地方局で流れる、やや古いドラマを見る受動的な層に分かれます。バブルははじけましたが、ジャンルとして定着したと言えます。

 韓流ドラマ専門のライターとなり15年目で、草分けと自負しています。毎週金曜、CSの専門チャンネルなど10局ほどの録画予約を1週間分セットします。20作品くらいでしょうか。テレビは2台ありますが、本体の録画がいっぱいになってしまうので、2日に1回はディスクに焼き直します。本国で話題のドラマや俳優の最新情報は、ツイッターでチェックします。

 ドラマ評を書くため、じっくり見ないといけないもの以外は倍速で見ます。俳優さん、ごめんなさい。ファンから何を聞かれるか分からないので、ともかく目を通したい。日本のテレビ? 朝と昼のワイドショーだけです。

 韓流ドラマは、私の人生を変えました。1988年、ソウル五輪のころ、短大を出て成田空港の免税店で働いてました。お得意さんは、韓国人のおじさんばかり。おそろいのブレザーを着て髪は刈り上げ。「いいな」と思った人は1人もいませんでした。

 それから9年ほど、サッカーを見ようと入った衛星放送で「星に願いを」の俳優アン・ジェウクに出会いました。前髪を垂らしたすてきな男性。平凡な主婦だった私は、恋に落ちてしまいました。まだ日本語字幕付きは少なく、カルチャースクールで韓国語を学びました。99年から韓国ドラマのファンサイトをネット上で始めました。やがて「冬のソナタ」で「ヨン様」ブームが爆発。サイトを見た編集者から原稿依頼が来るようになったのです。

 昨年、ペ・ヨンジュンの結婚に日本のファンは大騒ぎでした。彼への恋が続いているというより、自分の世界を変えてくれた人への敬意の表れです。ヨン様を知る前、少なからぬおばさまたちが、隣国に行ったら日本人は石を投げられるかも、と思い込んでいた。私も韓国人のイメージは、テレビで日の丸を燃やしていた姿ですから。

 ドラマの魅力は語り尽くせません。清潔感あふれる俳優はもちろん、嫁としゅうとめの確執、家柄の違いなど家族が前面に出ます。くさい演出も韓流だから許されます。テレビは楽しむためにあるもの。それを正直にやっているのが韓流ドラマです。(聞き手・桜井泉)

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 あべゆうこ 韓流エンターテインメント・ライター 1967年生まれ。これまでに1200余りの韓流ドラマを見た。雑誌を中心に執筆、ロケ地ツアーのアドバイザーなども。訪韓は100回以上

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12212167.html?rm=149