1:2016/03/19(土) 23:33:41.64 ID:
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エルペ(聯合ニュースのホームページから)

 韓国でスポーツ選手の帰化が盛んだという。2018年2月に開催される平昌五輪に向けて、優秀な外国人選手の取り込みが目的とされ、これまでに11人が特別帰化を許可されたという。その一方で、リオデジャネイロ五輪を目指すケニア出身のマラソン選手の帰化が議論を呼んでいる。
韓国で行われた国際大会の最高記録を持ち、実績的には問題ないが、治療目的で投与した薬品がドーピング違反に問われた過去があり、今年1月の審議が再審議となった。その再審議が4月に行われる見込みと韓国メディアが報じる。しかし、陸上界を覆うドーピング問題が障害となり、認可は不透明だ。ただ、韓国では帰化外国人が不当な扱いを受けていることも問題視され「韓国ほど閉鎖的で差別がひどい国はない」などの声もある。

 中央日報などによると、帰化申請をしているのはケニア出身のウィルソン・ロヤナル・エルペ(28)。韓国の大学教授が2008年にケニアで開いたイベントを契機でマラソンを始めた。12年3月のソウル国際大会で韓国最高記録となる2時間5分37秒をマークするなど、これまで参加した5大会すべてで1位を獲得し、目標のリオ五輪に出場すれば、韓国にメダルをもたらす可能性は高い。

 しかし、大韓体育会が今年1月に特別帰化申請案を審議したが、12年12月にマラリアの予防注射を受けたのがドーピング検査で陽性と判定され、2年間の資格停止処分を科されたことで、結果は保留。治療を立証する追加資料の提出を求めた。

 韓国では11年に改定された国籍法でスポーツ選手の帰化手続きが簡略化。SBSによると、これまで特別帰化が許可された選手はバスケット、スケートのショートトラック、アイスホッケーなどの競技に11人で、平昌五輪に出場する男子アイスホッケーが6人で最も多いという。

 聯合ニュースによると、韓国スポーツ界はすでに帰化選手の活躍で恩恵を受けているという。卓球では多くの中国人を帰化させており、北京五輪の団体で銅メダルを獲得。スピードスケートのショートトラックでは台湾出身選手がソチ五輪で金メダルを得た。

 その一方で、韓国に帰化した外国人らが日常生活や職場などで不当な扱いを受け、最悪の場合は韓国を去る例が出ているとマネートゥデイが15年5月に報じている。外見の違いで差別を受け、年齢を無視したタメ口や暴言、偏見によって苦痛を感じることが少なくないという。「国籍が韓国であることと韓国人であることは違う」という発言もあるとか。苦労して韓国籍を取っても、差別から逃れるために韓国を去る人も出ていると伝える。

 エルペは「韓国の子供のマラソンランナーの手本になりたい」と志しを持つ。それだけに大韓体育会の求めに応じて、韓国陸上競技連盟に3月2日、追加資料を提出。これに伴い、再審議が4月に実施される見込みだとSBSは伝える。

 問題点はドーピング違反と、韓国の国内規定のようだ。14年7月にドーピング違反の懲戒処分が明けてから3年間は国の代表に選出されないというものだ。

 これに対し、国内規定が制定されたのは14年7月で、12年末のエルペの懲戒以降ため「簡単に言ってエルペに遡及適用することはできないということだ。規定の制定後にドーピング違反となった水泳の朴泰桓とは場合が違う。薬物を治療目的で使用されたのが、正しければ低迷している韓国マラソンの中興のために帰化を許可することが望ましい」という賛成意見がある。

 その一方で、ロシア、ケニアの陸上界でドーピング違反が問題化。その影響でリオ五輪の出場が不透明な状況で、エルペは治療目的であってもドーピング検査に摘発された。それでリオ五輪に出場し、ロシアなどの選手が出場禁止になったら道義的に問題ではないのかとの指摘がある。

 さらに、帰化に関わり、韓国内の陸上界には外国人に対する反発があると中央日報は15年6月に指摘。関係者の中には「団体種目でなく、個人種目のマラソンで黒人選手が太極マークをつけて走るのはまだ私たちの国民感情として受け入れ難い部分であることは明らかである」(SBS)と語った。

 SBSは、大韓体育会が来月にエルペの特別帰化に賛成すると審議の結果を法務部に送って法務部国籍審査委員会の最終的な判断を求めるようになるという。ただ、韓国の複雑な帰化事情はエルペにとって艱難辛苦の道が待っていそうな気がする。

http://www.sankei.com/premium/news/160319/prm1603190006-n1.html