1:2016/03/21(月) 23:19:38.91 ID:
【ソウル聯合ニュース】
 
 歴史を学び記憶しようとする韓国の若者の集まり「トファジ(画用紙の意)」が、日本による植民地時代に労働を強いられた被害者の体験を本にまとめるプロジェクトを進めている。
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カン・ナクウォンさん(手前左)とトファジのメンバー=(聯合ニュース)

 トファジは会長のチン・ミンシクさんが高校生だった2012年に立ち上げた集まりで、現在は中学生から20代前半まで20人程度の会員が活動している。
チンさんは21日、端島炭坑(軍艦島、長崎市)と強制労働被害者を取り上げたテレビ番組を見たことが、同年代の人と韓国の歴史を学び記憶するための活動のきっかけになったと話した。

 何ができるか悩んだが、まずは被害者に直接会う必要があると考えた。元徴用工らでつくる「アジア太平洋戦争犠牲者韓国遺族会」を通じ、昨年11月にカン・ナクウォンさんに初めて会った。カンさんは植民地時代に物資移送現場で働かされた。

 チンさんは旧日本軍の慰安婦被害を象徴する「平和の少女像」のように強制労働被害を象徴する造形物をつくることを考えたが思うようにいかず、カンさんの希望もあって本の出版へと方向を転換した。

 被害者のリストを作成し、カンさんのほかに下関と広島の三菱の工場で働かされた2人にインタビューした。その話からは国を失くし苦難を経る民族の痛みが伝わってくる。
チンさんは「被害者の方たちが『こうしてインタビューを受けるのは初めてだ。誰も覚えていてくれず国も忘れたのに、若者が訪ねてきてくれ感謝する』と言われ、こみ上げてくるものがあった」と話す。これら被害者が世間の無関心の中で生きていることを知った。

 被害者の多くが高齢で、体の具合が悪くなりインタビューができなくなることもあった。訪問後まもなく亡くなった人もいる。

 そのためトファジは本の製作を急いでいる。6月の出版を目指し、来月から編集やデザインに入る予定だ。製作費はインターネット上で出資を募るクラウドファンディングで調達した。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2016/03/21/0200000000AJP20160321000800882.HTML