1:2016/03/28(月) 00:15:55.56 ID:
 車を運転していると、快走していても速度を落とさねばならないときがある。そんなときは、周囲の車の流れを見てはじめて適切なスピードが分かる。

 成長の勢いが鈍ったという韓国経済も、他国の状況と比較してみる必要がある。国際通貨基金(IMF)が集計した189カ国の2015年の成長指標を余さず調べてみた。1人当たり国内総生産(GDP)が韓国より多く、なおかつ経済成長率も韓国を上回る国はいくつあるのか、数えてみた。すると、スウェーデン、アイルランド、アイスランド、アラブ首長国連邦、カタール、ルクセンブルクの6カ国が全てだった。どれも小国だ。このうち最も大きい国がスウェーデンだが、経済規模は韓国の35%にすぎない。ルクセンブルクは4%、アイスランドは1%にとどまる。

 答えは出た。韓国よりも1人当たりGDPが多く、かつ経済規模が大きく、成長率も高い国は地球上にないということだ。韓国は近ごろ、さまざまな指標が顕著な下降曲線を描いているが、全世界的な不況で苦戦しているのは他国も同じだ。IMFが経済先進国に分類する37カ国のうち、昨年3%を超える成長率を記録した国はわずか7カ国で、半分近くの18カ国は1%台以下にとどまった。

 自画自賛しようというのではない。未来を楽観視しようというのでもない。韓国は今、輸出の減少が著しく、若者の失業率は記録的な高さとなっている。労働や教育など社会全般にわたる大胆な構造改革をしなければ、かつての日本のような長期不況に陥ることは避けられない。構造的な低成長の入り口にいるのは明らかなようだ。このままでは翼のないまま墜落しかねないという専門家の警告は、決して大げさではないだろう。

 こんなとき、大切なのは前向きな気持ちだ。未来に向けどういう姿勢で対処していくかによって、がけっぷちに追い詰められることもあれば、逆に巻き返しのチャンスをつかむこともできる。今こそ自信を失わず、国の難題を解決していけるという意志を強く持つべきだ。やる前から敗北・失敗するかもしれないと考える敗北主義が広がれば、内部の葛藤(かっとう)も強まらざるを得ない。韓国の成績は、まだ落第レベルまでは落ちていない。韓国よりも悲惨な成績表に頭をかきむしる先進国は多い。少なくとも、韓国はマイナス金利のような「心肺蘇生術」に頼る境遇にはないではないか。

 韓国は、今や高い成長を期待するには図体が大きくなりすぎたという事実を受け入れる必要がある。経済規模は15年基準で世界11位だ。1980年代の原油安、低金利、ウォン安による好況期のように快走する時代が再び到来するとはとても考えられない。私たちが歓声を上げていた高い成長の記憶は、頭の中から消してしまう方がよい。過去の良い時代に対する過剰な郷愁は、未来を準備する上では毒となる。これからは規模の成長よりも質的な変化に焦点を当て、健全な経済体質を長く維持できる方法を模索すべきだ。そして、絶望ばかりを語っていては絶望に早く近づいてしまうものだ。絶望ではなく希望を語ってこそ、道が開ける。

孫振碩(ソン・ジンソク)経済部記者

ソース:朝鮮日報/朝鮮日報日本語版【コラム】経済規模世界11位の韓国に高度成長の再来はない
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/03/25/2016032501978.html