北朝鮮 Flag 
(イメージです。)


1
:2016/04/08(金) 22:34:45.69 ID:
 朝鮮労働党の機関紙『労働新聞』が「共産主義」という単語を14年ぶりに再び使い始めたことが、7日までに確認された。2002年10月に、当時の金正日(キム・ジョンイル)総書記が「社会主義も実現していない状態で、理想的な共産主義を論ずべき立場にない」と語って以降、「共産主義」という単語は労働新聞からほぼ姿を消した。

 労働新聞は、3月19・21日付の紙面に続き4月3・5・7日付の紙面にも相次いで「共産主義」を登場させた。同紙は、3月19日付1面の社説で「われわれは『一人は全体のため、全体は一人のため』という共産主義のスローガンを高く掲げて、党第7回大会を勝利者の大会として輝かせよう」と記した。

 続いて21日付4面には「労働党時代の真の共産主義者、共産主義家庭」というタイトルの記事を載せ、7日付の紙面でも「(平壌)ヨミョン通りを共産主義理想通りとして建設すべき」と主張した。共産主義とは、資本主義・社会主義を経て完成に至る理想的な段階を指す。北朝鮮は、09年の改正憲法で「共産主義」を削除したのに続き、10年に労働党規約を改正したときも「共産主義」という言葉を削った。金正日総書記が「共産主義」という用語を嫌ったのは、北朝鮮の現実と懸け離れた概念というだけでなく、「権力世襲」にも役立たないと判断したからだ。

 このように「博物館送り」になっていた共産主義を、金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記は再び持ち出した。これと関連して、北朝鮮の事情に詳しい消息筋は「36年ぶりに開かれる党大会を前に、国際社会の制裁で揺らいでいる民心を引き締めるための、苦肉の策とみられる」と語った。核開発のほか、はっきりとした業績がない金正恩第1書記が、理想型たる共産主義という単語を復活させて住民を束ねようとしている、という分析がなされている。労働新聞が10年ぶりに「苦難の行軍」(3月28日付)という単語を用いたことも、制裁に伴う金正恩政権の危機意識が深刻だという証拠、と解釈されている。

 とりわけ北朝鮮は、中国が「制裁の完全な履行」(習近平国家主席)を公言したことに緊張しているようだ。中国の制裁網は不十分という批判も少なくないが、制裁後、北朝鮮のチャンマダン(市場)の物価は激しく変動しているという。

 北朝鮮専門メディア「デイリーNK」は最近「安保理の北朝鮮制裁が1カ月を超える中、北朝鮮のガソリン価格は制裁前より53%上昇した」と伝えた。主なチャンマダンの食糧価格も上昇傾向にある。消息筋は「北朝鮮では、カネのある人々を中心に、対中貿易の急激な減少を懸念して食料品や生活必需品などを『買いだめ』する現象が広がっている」と伝えた。北朝鮮と取引がある海外貿易商は、代金が支払われないことを恐れて北朝鮮との「掛け取引」を中止し、現金決済を要求しているという。

 金正恩第1書記が第7回党大会のためにいろいろと無理な手を打っていることも、住民の苦痛を増加させている。党大会への上納金を強要し、「70日戦闘」という名の労働力動員に住民を駆り出している。金日成(キム・イルソン)主席は1987年、「党が成し遂げた成果、住民の衣食住に画期的な改善がないことには、第7回党大会は開催できない」と語った。金正日総書記も、党大会を開いたことはない。にもかかわらず金正恩第1書記は、正統性の確保や権力の誇示などのために、党大会を強行しようとしている。安全保障部局の当局者は「金正恩第1書記は、権力安定のために党大会を準備しているが、相次ぐ挑発がもたらした制裁と、それによる住民の不満は、むしろ権力基盤を揺るがしている状態」と語った。

アン・ヨンヒョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2016/04/08 11:32
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/04/08/2016040801281.html