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(イメージです。)


1:2016/04/20(水) 20:59:18.56 ID:
 15日に発表された中国の2016年1~3月期国内総生産(GDP)は、実質で前年同期比6・7%増と、事前のエコノミスト予想とぴったりと一致した。

 この一致はますます中国GDP統計がデタラメであることを確信させる。というのは、過去2年間(8四半期)のGDP成長率は7・3%、7・4%、7・2%、7・2%、7・0%、7・0%、6・9%、6・8%と0~0・2%刻みで変動している。「規則正しく」低下しているので、今回6・7%を予測するのは難しくない。

 実際の経済は、このように規則正しい動きになっていない。たとえば原油価格は1バレル=100ドル超から短期間で30ドルくらいまで急落した。同様に他の資源価格も大きく変動した。

 こうした世界経済の変動を受けて、各国のGDPも変動している。11年から15年までの5年間、四半期ごとに世界各国のGDPがどの程度変動したかを調べてみよう。その間のGDP成長率の変動係数(ばらつきを表す標準偏差を平均で割ったもの)をみると、中国は0・1とその経済成長の安定ぶりは際立っている。ちなみに、日本は2・4と変動が大きく、米国0・3、英国0・3、カナダ0・4、フランス0・9、ドイツ0・9、イタリア2・3、EU28カ国は平均1・1となっており、中国の安定ぶりは珍しい統計数字だといえる。

 多くの中国関係者にとっては、中国のGDP統計がデタラメであることは周知の事実のようだ。中国政府は今年の成長率目標を「6・5~7%」と、15年(7%前後)から引き下げており、1~3月期はこの範囲内に収まったとマスコミの報道は解説する。だが、実際には目標に収まるようにGDP統計を作っているように筆者には見えるし、中国関係者もそう感じているのではないか。

 表向き中国のGDP伸び率は11年以降の毎四半期、平均0・2%ずつ変化してきた。世界各国の経済変動から見て異常なほど安定的であるが、これは経済実態というより中国政府の公式見解なのだろう。この意味では、0・2%を超えて変動することがまずなく、その範囲内で、経済が減速しているというメッセージを中国政府が出していると考えた方がいい。

 本コラムでは、中国経済はマイナス成長でも不思議ではないと指摘してきた。それに関わらず統計数字は微減であり、実態と統計は相当乖離(かいり)していると思われる。

 もし、本当に中国経済が一時的に回復しても、GDP統計で大きなプラス数字となることはまずないのではないか。筆者には、中国は統計で嘘をつきすぎたので、もう本当のことは言えなくなっているように見える。 

(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

zakzak 2016.04.20
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20160420/dms1604200830003-n1.htm