1:2016/04/24(日) 10:13:30.05 ID:
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韓国が誇る高速鉄道ヘム。最高時速430キロだが、今月行われた試乗会では300キロ超しか出なかった(画像はユーチューブより)

 小欄でときどき登場する韓国の高速列車「ヘム」(HEMU-430X)の話である。ここにきて、設計最高速度430キロ、営業運転速度370キロを目指して開発中のヘムの実用化について、韓国国内で疑問の声が出始めているのだ。

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 4月6日、韓国・大田(テジョン)でヘムの試乗会が開催され、同国内のメディアは試乗会の様子を一斉に報じた。

 まずは聯合ニュース。書き出しが「速くて、静かで乗り心地がよい」と、早くも記者の高揚感が伝わってくる。さらに、「客室に占める空間が広がっていた」「空気抵抗を抑えるため、先頭部分がとがっていて、流線形の形が目立つ」-などと、営業運転しているKTXの車両との違いを興奮ぎみに伝えた。

 ちなみに、聯合ニュースの記事は日本語サイトには登場せず、韓国語サイトでしか見られない。

 一方、中央日報の記事は抑制的だった。

 日本語サイトで、「韓国の最高時速430キロ高速列車、試乗イベントで303キロ?」との見出しの記事を掲載し、370キロは出せるはずのヘムが試乗会では303キロまでしか出なかったと報じた。さらに、「最高時速430キロの韓国高速列車、商用化は早くても2020年」とする関連記事も流した。

 聯合ニュースも、記事の後半で、試乗会での最高速度は303キロだったことを報じ、「騒音は思ったより少なかったが、振動はKTXよりひどい」とする感想もあった。この点については、「商用化の際には、このような問題はないだろう」という研究責任者の解説が付いている。

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 ヘムは、これまでのKTXの車両と大きく異なる車両である。KTXは先頭と最後尾の車両に動力装置(機関車)が付き、客車を牽引(けんいん)する「動力分散式」なのに対し、ヘムは日本の新幹線と同様にすべての車両の下部に動力装置がある「動力集中式」を採用している。これにより、座席を増やせるメリットがあるほか、何よりも、速度を増しても車両全体の安定走行が図れるという。これまでの試験走行で421.4キロを出し、「フランス・中国・日本に続き世界4番目のスピードを記録した」(中央日報)。

 ところが、韓国国内で時速370キロを出すのが不可能であることが分かったのだ。

 中央日報によると、「韓国内の鉄路は時速300キロ用に設計されているため」だという。
韓国鉄道技術研究院の関係者の説明では「現在は地上信号の最高速度が1時間300キロの営業運行スピードで敷かれているので改善されなければならず(電力供給線の)張力調整も必要だ」としている。

 聯合ニュースや中央日報によると、韓国鉄道技術研究院の関係者は「車両製作や試験運行などにおよそ4~5年かかる」「早くとも2020年頃には国内で走るヘムを見ることができるだろう」として、韓国国内での営業運転に自信をみせた。

 ただ、中央日報では同研究院関係者の話として「世界の5本指に入る鉄道技術強国になった」としながら、「国産部品と技術で開発したヘムを前面に出して東南アジアなどに技術輸出を活発に展開するだろう」「自らの技術力を保有することを望む国が多く、輸出の可能性が高い」と伝えた。つまり、韓国での営業運転よりも海外輸出に期待をかけているというのだ。

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 韓国高速鉄道は、日本の新幹線方式ではなく、フランスのTGVの技術が導入された。ところが、「この出発点が、今の韓国高速鉄道界を悩ますことになった」と、日本の新幹線整備にかかわったJR元幹部が指摘する。

http://www.sankei.com/premium/news/160424/prm1604240004-n1.html
http://www.sankei.com/premium/news/160424/prm1604240004-n2.html
http://www.sankei.com/premium/news/160424/prm1604240004-n3.html
http://www.sankei.com/premium/news/160424/prm1604240004-n4.html

>>2以降に続く)