韓国 
(イメージです。)

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:2016/05/05(木) 16:00:15.25 ID:
色あせる「メード・イン・コリア」神話

「韓国の産業界はこの10年間、サムスン電子、半導体、スマートフォンの(好調により)錯覚に陥っていました。ほかの産業は苦戦しているにもかかわらず、いくつかの主力企業、品目だけが善戦しているのを見て『韓国がついに先進国の仲間入りを果たした』と思い込んでいたのです」

ソウル大の李正東(イ・ジョンドン)教授(産業工学)は昨年9月、同大の半導体、情報通信、海洋プラント、航空宇宙、ビッグデータなど各分野の教授26人にインタビューし、韓国産業界の競争力を診断した書籍『蓄積の時間』を出版した。

李教授は、最近は大企業、中小企業、ベンチャー、金融機関に至るまで、業種を問わず不況が色濃くなっているとし、製造業の技術力の低さがその原因だと指摘した。

この50年余りの間に類を見ないスピードで成長を遂げた韓国は、2006年に1人当たりの国民所得が2万ドル(約210万円)を突破して以降、それから10年たっても3万ドル(約320万円)の壁を越えられずにいるが、これも製造業の独自技術の不在が根本的な要因だという。

李教授は「韓国は先進国の技術を持ち込んで製造業を育てたため、技術を融合させることには長けているが、中核技術を生み出して育てることはできなかった。独自の中核技術があれば不況期も持ちこたえられるが、韓国は持ち込んだ技術を応用するばかりだったため、危機に弱い」と指摘した。

米国やドイツ、日本は数百年にわたり積み重ねてきた技術力を基盤に部品・素材分野で優位に立っているが、韓国のように製造技術だけでは限界があるということだ。李教授は、今や韓国を追い越しそうな勢いの中国だけでなく、遠からずインドやインドネシア、ベトナムも韓国のような製造技術モデルで追い上げてくるとし「今変わらなければ、また追いつかれてしまうだろう」と産業界に警鐘を鳴らした。

李教授は、韓国製造業が危機を乗り越えるには、今からでも先進国のように「試行錯誤の積み重ね」をしていくべきだと助言する。企業や学校で新たな試みを繰り返し、ここで得た成功と失敗の経験を全てデータベースとして蓄積するシステムが必要だという。

企業の最高経営責任者(CEO)が失敗を恐れて目標を下げ、変化を受け入れずにいれば、韓国製造業の競争力はいつまでたっても2000年代レベルだと、李教授は指摘している。

大企業の下に系列会社、中小の下請け会社が連なっている韓国の垂直的な産業構造も、大々的にメスを入れる必要がある。李教授は、こうした構造では世界市場に通じる競争力を確保できないため、韓国中小企業の素材や部品を米国、日本、ドイツ、中国、インドなどの企業に納品する「開放的な構造」を目指すべきだと述べた。また、政府や大学、企業が技術を探し出す眼識のある人材の育成にも力を入れるべきだと助言した。

朝鮮日報 カン・ドンチョル記者 記事入力 : 2016/05/05
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/05/05/2016050500630.html