1:2016/05/16(月) 00:48:32.91 ID:
「韓国はミドルパワー」という固定観念を捨てよ

 米ワシントンで先週開かれたあるセミナーに出席し、国際社会で韓国が担うべき役割に対する意味のある助言を得た。ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所のヘイムリ所長は、韓国は自国を「ミドルパワー(中堅国家)」としか考えない傾向にあるとし、新たな未来の設計者になるには韓国が東アジアのリーダーとしての役割を担うべきだと述べた。韓国が地域のリーダーとならず、大国の追従者としての役割だけを果たしているのは残念だという。

 彼の言葉通り、韓国は今、ミドルパワーという思考のわなに陥っている。大国に囲まれ「クジラのけんかでエビの背中が裂ける(強い者同士の争いに弱い者が巻き添えを食って損害を被る)」ことを心配していた弱小国だった韓国は、度重なる危機を乗り越えて経済成長を続け、国際社会から堂々たるミドルパワーとして認められるようになった。しかし、成功に酔いしれ、ミドルパワーとしての立場に満足しているのではないか、あらためて考えてみる必要がある。

 韓国経済は「中進国のわな」から抜け出せないまま、低成長に突入しつつある。韓国の主力産業である造船、鉄鋼、石油化学、電子機器などが世界不況のあおりで低迷し、韓国経済の未来が懸念されている。新たな飛躍を目指す日本と、韓国を猛追している中国の間で韓国がサンドイッチ状態になったと指摘されて久しい。だが、政府が将来の成長エンジン育成に向け、柔軟かつスピーディーな対応を取ってきたかは疑わしい。もしかすると、私たちの心にある程度余裕が生じたため、成長の恩恵を分かち合うことの方が重要だと考えて安住しているのではないか、省察してみるべきだ。

 韓国はほかの東アジア諸国よりも聡明で国際化された、教育レベルの高い人材が多く、世界をリードできるIT(情報技術)と医療技術、流通網などを持ち、依然として成長潜在力のある国だ。それゆえ、ミドルパワーに満足する安易さから抜け出し、先進国になるという目標を今一度しっかり持つべきだ。経済規模でのみ先進国になるのではなく、医療や福祉、文化、教育などの多方面で先進国と認められるよう、準備を急ぐ必要がある。

 外交や安全保障面でも、韓半島(朝鮮半島)問題は自分たちの手には負えないため周辺大国に解決を任せるべきだという中進国的な発想を脱却すべきだ。米朝関係の改善なくして朝鮮半島の平和はないという主張、北朝鮮に最大の影響力を持つ中国の力を借りようという主張も納得できる部分はあるが、韓国にミドルパワー程度の力しかないため朝鮮半島問題を大国に委ねて責任を免れようという発想ではないのか、振り返ってみてほしい。

 制裁と圧力を使って北朝鮮の誤った行動に罰を与えようとするのは当然だが、これは朝鮮半島問題の出口戦略とはなり難い。何よりも北朝鮮問題を私たちの問題と認識すべきであり、これを主導的に解決するための大胆かつ柔軟な発想が求められる。北朝鮮への関与も圧力も、韓国が主導したときに効果を発揮した。冷戦後、韓国が追求し続けてきた戦略目標である朝鮮半島の現状変更、すなわち冷戦構図の解消を実現するため、さまざまな手段を生み出していくべきだ。私たちは今、本来の目的を無視したまま、現状の維持に汲々としているのではないか。自分たちでは問題を解決できないという自己催眠に陥っているのではないか。よく問い直してみる必要がある。

 今の韓国は経済、外交の両面で危機に直面している。ミドルパワーという立場に満足していられるほど、私たちに立ちはだかる試練は小さくない。まずは、中進国のため力が足りず、資産が限られているという固定観念を捨てよう。東アジアのミドルパワーではなく、国際社会の中枢メンバーに飛躍するため、あらためて気を引き締め、機運を高めていくときだ。これは絶え間ない革新と改革、そしてチャレンジ精神があってこそ可能なことだ。「やればできる」という気概で、私たちは中進国の仲間入りを果たした。今こそ「必ずできる」という気持ちで中枢国入りに向け一歩踏み出そう。

パク・チョルヒ教授=ソウル大日本研究所長

ソース:朝鮮日報/朝鮮日報日本語版【コラム】中進国・韓国、中枢国入りに向け一歩踏み出そう
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/05/13/2016051301945.html