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(イメージです。)


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:2016/05/17(火) 14:26:57.01 ID:
 韓国で孤児約3千人を育てた「木浦の母」、故田内千鶴子さん=高知市出身=の長男、基さん(73)らが、東京都江東区で在日韓国人と日本人が一緒に暮らす特別養護老人ホーム「故郷の家」を開設しようと準備している。既に同様の施設を大阪などの3カ所に立ち上げており、関東では初めて。母、千鶴子さんの心を引き継ぎ、活動を広げている。 

 江東区の建設予定地で4月下旬、上棟式に臨んだ基さんは、「いつも母とコミュニケーションをしている感じ。母ならどうしただろうか、と自然と考えるんです」と話した。

 故田内千鶴子さんは、7歳で父の仕事のため朝鮮半島に渡り、孤児施設「木浦共生園」を営む尹致浩(ユン・チホ)さんと結婚。尹さんが戦争の混乱で行方不明になった後も木浦共生園で孤児を育て続け、1968年に亡くなった。

 木浦共生園の経営を継いだ長男の基さんは、その20年後の1988年、大阪で社会福祉法人「こころの家族」を設立した。翌1989年に在日韓国人と日本人が一緒に暮らす高齢者施設「故郷の家」を開設。その後、神戸と京都でも立ち上げ、現在3カ所で在日韓国人と日本人ほぼ半数ずつの計約320人が暮らしている。

 きっかけは、千鶴子さんが亡くなる前、海を見つめながら「高知が見える。うめぼしが食べたい」と言った姿を思い返したからだという。「古里から離れていても、お年寄りが安心して暮らせる場所をつくる」という意味を「故郷の家」の名前に込めている。

 施設では、レクリエーションの歌や食事、行事などに両国の文化を取り入れ、韓国人の相談員も働く。日本の福祉を学ぼうとする韓国からの視察や研修も数多く受け入れる。

 「韓国は親を大切にする文化があり、日本はきめ細かい気配りの文化がある。両国の心が混ざれば、素晴らしいと思うんです」 

 東京でのホーム開設は長年の目標だったといい、2015年2月に着工した。2016年10月のオープンを目指して建設が進んでいる。

 施設は5階建てで、定員148人を予定する。国内の大学教授や議員らも協力しており、建設費用は東京都と江東区が補助を出している。

 基さんは「母は『日韓』ということでなく、子どもを一人でも助けたいという、人間なら誰でも持つ素朴な心で動いていた。差別もなく、共に生きる場所の一つに施設がなれば」と話している。

高知新聞 2016.05.16 14:30
https://www.kochinews.co.jp/article/21911/