1:2016/05/25(水) 16:27:29.22 ID:
韓国の代表的な輸出産業である半導体に危機が訪れている。世界の半導体市場が昨年第4四半期から不況に入り、業界を代表するサムスン電子、SKハイニックスは業績低迷、在庫増加という二重苦に直面している。第2四半期に入り、為替相場がウォン高に転じたことも不安材料だ。

両社の第1四半期の半導体在庫量は金額換算でサムスン電子が7兆4024億ウォン(約6850億円)、SKハイニックスが2兆1939億ウォン(約2030億円)と過去最高水準を記録した。

業績も低迷しており、SKハイニックスの第1四半期の営業利益は5620億ウォン(約520億円)で、前年同期の3分の1に落ち込んだ。サムスン電子の営業利益も前年同期を約10%下回る2兆6300億ウォン(約2440億円)に落ち込み、第2四半期の見通しも暗い。

ソウル大の李宗昊(イ・ジョンホ)教授(電気情報工学)は「メーカーの生産技術向上により、生産量が増えたのに対し、半導体を使用するスマートフォン、パソコンなどIT機器の販売が低迷し、各社が苦戦している」と指摘した。

供給過剰と需要減少で苦戦続く

市場調査会社DRAMエクスチェンジによると、主力のメモリー半導体であるDRAMの平均価格は先月29日、1.31ドルまで下落した。2013-14年に付けた3ドル台後半の高値水準に比べると3分の1だ。サムスン電子とSKハイニックスは、世界のDRAM市場で1、2位の座を守っている。

パソコンとスマートフォンの大容量メモリーとして使用されるNAND型フラッシュメモリーの価格も2.02ドルまで下落した。これは13年半ばの5.52ドルに比べ半額以下だ。

半導体価格が下落するのは、パソコン、スマートフォンなどIT機器市場の成長が鈍化したためだ。米市場調査会社ガートナーによると、世界のパソコン市場は今年第1四半期に前年同期比で9.6%縮小した。スマートフォンが普及し、パソコン需要が減少したためだ。

さらに、2010年以降、毎年20%以上成長してきたスマートフォン市場の成長率も昨年は13.1%に低下し、今年は1桁台にとどまる見通しだ。一方、新たな半導体需要を生み出すと期待されるモノのインターネット(IoT)、自動走行車はまだ実用化まで時間を要する。

需要が減少する中、半導体メーカーの技術革新で生産量は急増している。サムスン電子は今年、回路線幅が18ナノメートル(1ナノは10億分の1)のDRAMの量産を開始。SKハイニックス、米マイクロンも20ナノメートル台前半のDRAMを生産し、生産量は以前よりも20-30%増えた。

技術革新が市場にショックを与える「革新のパラドックス(逆説)」に陥ったことになる。

中国メーカーのメモリー半導体市場進出も潜在的な脅威だ。サムスン電子は中国・西安市に大規模な半導体工場を持つが、中国の武漢新芯集成電路製造(XMC)、清華紫光集団(清華ユニグループ)は、中国政府の支援を受け、メモリー半導体工場の建設を進めている。

XMCは早ければ18年にも量産を開始する。業界関係者は「中国製半導体は、家電製品などに使われるローエンドの半導体市場ではかなりのシェアを獲得する可能性がある」と指摘した。

今年後半に市況回復か

韓国半導体業界は、早ければ第3四半期から半導体景気が回復に転じると期待している。今年下半期には米アップルのiPhoneの新製品が発売される上、華為(ファーウェイ)、OPPO、VIVOなど中国のスマートフォンメーカーも6ギガバイトクラスの大容量DRAMを搭載したスマートフォンを発売すると伝えられる。

半導体業界関係者は「メモリー半導体市場は、サムスン電子、SKハイニックス、マイクロンが市場を三分しており、過去のようなチキンゲームは起きないだろう」と話した。過去2-3年の好況期に韓国の半導体メーカーは四半期ごとに1兆ウォン以上の営業利益を上げ、不況期を乗り切る能力を蓄えているためだ。

ビッグデータとクラウドの市場拡大も好材料だ。そうしたサービスを実現する大容量サーバーに搭載される半導体は、パソコンやスマートフォンに搭載される製品よりも大容量で単価も高い。サムスン電子の場合、収益性が高い高価格製品は第1四半期にも販売が伸びている。

東部証券のアナリスト、ユ・ウィヒョン氏は「現在はメモリー半導体市場が下降線をたどっているが、過去と同様、3年以上不況が長期化することはない。サーバー用半導体など高価格、高性能の半導体市場を攻略し、収益性を高める戦略が求められる」と述べた。

朝鮮日報 カン・ドンチョル記者
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