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(イメージです。)


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:2016/06/30(木) 15:06:18.20 ID:
 厳しい就職難が続く韓国では昨年来、地獄のように希望のない韓国社会を指す「ヘル朝鮮」、人生は、富裕な家庭に生まれたか貧しい家庭に生まれたかで決まってしまうという「金のさじ、土のさじ」といった新造語があふれるように生み出されている。主な「作者」は若者たちとみられ、インターネットを通じて拡散した。自嘲混じりの不満を社会にぶつける韓国の若者たちはどこに向かうのか。

「就職やくざ」「ごむん(文)なさい」

 韓国における若者の就職難は、サムスン、現代自動車、LGなどのグローバル企業が生産拠点を外国に移して産業が空洞化した上に、正規雇用を控えるようになったことが原因だ。ただ、中小企業は労働力不足に悩んでおり、学生の大企業志向が強すぎ、雇用のミスマッチが起きていることも一因だ。

 最近流行している新造語の中も、大学生が憧れる大企業が相変わらず狭き門であることへの嘆きがみてとれる。

 韓国の大学生のトレンドを代弁する広報サークル「生存競争」が昨年末、20歳代の大学生2015人を対象に実施したアンケートを元に、最も多く使用する新造語のランキングを発表した。1位「金のさじ」、2位「ヘル朝鮮」、3位「N放世代」(恋愛、結婚、出産、就職など人生の全てを放棄した世代)に続いて、4位「就職やくざ」と5位「ごむん(文)なさい」となっている。

 「就職やくざ」とは、就職に強い理工系の学生を指し、「ご文なさい」は「文系でごめんなさい」の略語だ。

 学生があこがれる大企業は、どこもメーカーやIT系が中心で理工系学生を優先して採用していることへのやっかみがある。

 韓国紙東亜日報によると2014年度の就業率は文系が42.1%に対し、理工系は66.7%。文系学生の就職難は、名門大学でも例外ではなくソウル大学、高麗大学、延世大学の文系卒業生の3人のうち1人が就職できなかったという。

 実際、韓国屈指の大企業、現代自動車の14年と15年の新卒採用の際、人文系卒業生には書類選考の機会すら与えられなかった。

 キャンパスでは、就職に弱い「地女人」(地方大学の人文系女学生)や就職できず何年も大学に残っている「化石先輩」などという新造語も流行している。

「貴族労組」が阻む若者の就職

 若者の就職難の一因として問題となっているのが組合員の既得権を保護し、労働市場の柔軟性を奪った大企業の「貴族労組」だと言われている。高賃金をもらい、定年まで原則的に解雇させないだけでなく、組合員の子供達を優先的にその会社が採用するという「世襲条項」まで設けている会社もある。こうした「既得権保護」によって若者の新規参入が妨げられ、正規職と非正規、大企業と中小企業の労働者の格差が広がっていると指摘されている。

 韓国の有力紙・韓国経済新聞は著書『大韓民国希望探し』(直訳。邦訳は『韓国はなぜ危機か』と題し、拙訳により中公新書ラクレから刊行)の中で、「若者を泣かせる労組」という分析に一章を割いている。同書は一般国民5000人と識者400人への大がかりな世論調査を行っているが、「大企業の正規職労組が若年層の就業に否定的な影響を及ぼしている」という意見に対し、一般国民の6割が「そうだ」と回答している。

 青年失業者問題の解決を主要公約に掲げて12年2月に発足した朴槿恵政権と保守系与党セヌリ党は青年失業問題解決に向けこれまで、解雇条件の緩和や賃金ピーク制を導入して35万人以上の雇用創出を目指す労働改革法案や指針を打ち出してきた。輸出・製造業頼みの経済構造を変えるため、サービス産業発展基本法案で規制緩和を進め69万人の雇用を作るとしているが、いずれも野党の反対で進んでいない。
 
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160623-OYT8T50039.html

>>2以降に続く)