1:2016/07/04(月) 23:57:43.32 ID:
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 ソウル市鍾路区にある5階建てビルの警備員、Aさんは近ごろ入居者間の騒音トラブルに手を焼いている。5階の入居者が革工芸品作りの授業をしており、3-4人の受講生たちが金づちで革に穴を開ける作業をするたびに下の階の司法書士がうるさいと抗議しているのだ。

 このトラブルは、司法書士が「報復」に出たことでますますこじれた。オフィスの天井にスピーカーを取り付け、上階に向けて大音量で音楽を流し始めたのだ。このスピーカーは一方にのみ音が伝わるように設計されているため、音楽を流しても上階がうるさいだけで下階には大きな音が聞こえない。この仕打ちに怒った革工房の女性が警察に通報すると騒いでおり、騒音をめぐる両者の対立は「爆発寸前」(Aさん)だという。

 韓国では近ごろ、共同住宅やビルのフロア間の騒音トラブルに対するさまざまな報復手段が登場している。かつては下の階の住人たちは空のペットボトルなどで天井をたたいて上の階に抗議していたが、抗議の方法が多様化しているのだ。

 その代表的なものが、大手通販サイトで12万-38万ウォン(約1万-3万円)で売られている「報復スピーカー」を使う方法だ。室内の壁に取り付けて使う無線(ブルートゥース)スピーカーを応用して製作したもので、ネット上では「騒音トラブルの解決者」と宣伝されている。多発する騒音トラブルに乗じたあこぎな商売だが、販売は増えているという。

 購入者たちは「スピーカーを3個買って上階の寝室とリビングの下の天井に取り付け、大きな音を流したところ、数日して上階の人が『子どもたちが眠れない』と訴えてきた」「下に住む人は被害に遭うばかりだったが、これで仕返しできてすっきりする」といったレビューを載せている。

 販売側は、騒音トラブルの抗議に「報復スピーカー」を使うことは「法に抵触しない」とうたっている。だがこれは間違っている。東国大警察司法大学院のイ・ユンホ教授は「スピーカーからの騒音が日中45デシベル、夜間40デシベルを超え、隣人に被害を与えれば、軽犯罪処罰法に基づき10万ウォン(約9000円)以下の罰金または拘留などに処されることがある」と説明する。環境部(省に相当)が運営する生活騒音相談受け付けセンターによると、2012年から16年5月までに寄せられた騒音の苦情は1万6514件で、このうち15.8%に当たる2640件が下階の居住者による「報復騒音」に対する上階の居住者からの苦情だった。

 このほか、無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」ルーターが使われることもある。Wi-Fiを検索するときに出てくるルーターの名前を「604号室、お前は人間か」「604号室の騒音迷惑」などとしておき、ほかの住人の目に留まるようにするのだ。また、上階の住人の電話番号を記した出前のビラをまき、注文の電話で苦しめる方法も一部のサイトで紹介されている。

 騒音トラブルの仕返しに対するネットでの反応はさまざまだ。「それほどのことをするとは、騒音の被害がどれだけ深刻なのか」と理解を示す意見もあるものの「目には目を歯には歯を、というやり方はあつれきを深めるだけ」といった意見が大半だ。2歳の息子を持つ会社員(29)は「エレベーターで会った下の階の人に笑いながら『お子さんが元気いっぱいのようですね』と言われて防音マットを敷いた。住人同士がコミュニケーションを取りながら解決していくのがベストだと思う」と話している。

キム・ミンジョン記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/07/04/2016070401155.html