1:2016/08/13(土) 18:49:10.90 ID:
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朝鮮日報が「ブラジル特有の魅力を前面に出した素晴らしい開会式」と賛辞を送ったリオ五輪のオープニングセレモニー=8月5日(ロイター)
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スーパーモデル、ジゼル・ブンチェンも登場したセレモニー。朝鮮日報が「ブラジル特有の魅力を前面に出した素晴らしい開会式」と賛辞を送った=8月5日(ロイター)
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コパカバーナビーチのバレーエリア近くを警備するブラジル軍兵士=8月4日(AP)

 開催予算規模の膨張が止まらず、一部メディアによると3兆ウォン(約3000億円)に達すると報じられる2018年平昌五輪だが、朝鮮日報(電子版)は8月8日付で、開催中のリオデジャネイロ五輪に「学べ」と題して、予算規模の縮小を推奨する社説を掲載した。「斬新なアイデアと想像力」を訴えるが、まるで“精神論”で乗りきれと言っているような無茶ぶりだが…。

 平昌五輪で開・閉会式の予算は700億ウォン(約64億円)。これだけでなく、開・閉会式会場の建設に1477億ウォン(約132億円)が支出されることになっている。これに対し、リオ五輪の開・閉会式に投じられる費用が5590万ドル(約57億円)と報じられ、平昌五輪の予算規模より低い点に、社説子は着目しているのだ。

 開会式は「スポーツの祭典」の開幕を告げる最も大事なセレモニーであり、世界や参加者らに開催国の伝統、文化、風習などを織り交ぜながら、その国を知ってもらう絶好の機会。趣向を凝らした工夫、智恵が問われる。リオ五輪は「ブラジル特有の情熱的な国民性を前面に出し、オリンピック特有のお祭り的な雰囲気を醸し出すことに大成功したとの評価が各国から出ている」と朝鮮日報はべた褒めしている。世界のメディアからも「ブラジル特有の大きな魅力を前面に出した素晴らしい開会式」と賛辞を送られたとする。

 これが開催まで2年を切った平昌五輪にとって参考になるとみる。その最大の要因が膨張する予算規模に起因しているのは明らか。リオ五輪の費用5590万ドルは2008年の北京五輪の20分の1、12年ロンドン五輪と比べてもわずか12分の1という少ない予算。にもかかわらず、「世界の人々を感動させた」ことが社説子の琴線に触れたようで「大きな参考になるだろう」と取り入れを推進する。

 平昌五輪組織委員会は今年6月、これまでの2兆2000億ウォンの予算規模では五輪開催が困難として6000億ウォン(約550億円)の追加支援を韓国政府に要請した。首都ソウルから遠く離れた開催地に観客動員のための高速鉄道の建設を加えたインフラ関連を含めると、すでに総予算は14兆ウォンに膨れ上がり、国民からは「残るのは「国民の負担ばかりが膨らむ」「能力もないのになぜ五輪を誘致した」などと負の意見が充満する事態に陥っている。

 社説子が絶賛した開会式の裏では、ジカ熱のほかに選手村でシャワーが急に水になったり、便所の水が流れなかったり、選手の物品が窃盗に遭うなどお粗末なセキュリティー、住環境は最悪のようだ。さらに、リオデジャネイロで8月5日、政治の混乱や汚職、膨大な五輪費用などに抗議するデモが行われたことを忘れてはいけない。開会式が行われるマラカナン・スタジアムの近くでは左派活動家など約500人が警察とにらみ合ったとAFP通信は伝える。

 これら障害を抱える中でできることは何かを考え、膨大な金額もないし、掛けられない状況で持てる文化財であるアマゾンの自然を生かした「大叙事詩」をコンセプトにしたのが成功につながったのだろう。

 社説は「斬新なアイデアと想像力さえあれば、巨額の資金がなくとも世界の人々を感動させられることを今回のリオ五輪は示してくれた。平昌五輪組織委員会もぜひこのことを肝に銘じてほしい」と締めくくっている。それができていれば、現在の閉塞感に至る前に打開策が捻出されていないか。

http://www.sankei.com/premium/news/160813/prm1608130001-n1.html