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(イメージです。)


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:2016/09/09(金) 09:42:48.97 ID:
うまく行っている組織と壊れている組織は、危機が迫った時に違う様相を見せる。この10日間のサムスン電子と韓国政府の危機対応の仕方はドラマチックなほどに違っていた。サムスン電子は世界中に供給された250万台のギャラクシーノート7を全量交換・払い戻しすることにした。35個の製品でバッテリー不良が発生すると即座に1兆5000億ウォン(約1400億円)程度の損失を押し切って出した決定だ。想像を超える大きなスケールの解決法に市場は驚いた。信頼は回復した。あっという間に事態は反転した。感謝祭を狙ったアイフォン7の発売を前に過度な対応ではないかという疑問も提起された。アップルとは完全に違うスタイルだ。このためにサムスンの営業利益は減るかもしれない。代わりにサムスンは、それを相殺してあまりある信頼の資産を得た。お金が足りずに発生した危機は信頼で回復できるはずだ。だが信頼を忘れて生まれた危機は、お金では回復できない。

韓国政府はかなり以前から予告された韓進(ハンジン)海運問題を解決すると言いながら、むしろ事態を悪化させた。米国のロングビーチ海岸で、エジプトのスエズ運河で数十億ドル分の物品を積んだ韓進海運所属の船舶が行き先を失ったままぐるぐる回ってばかりいる。お金を踏み倒されることを心配して海外の債権者たちが船舶差し押さえ・荷役拒否・運送回避をしているのだ。

韓国は輸出入で暮らしているグローバル貿易国家だ。海運があってこそ貿易がある。海の上に漂っている韓進の貨物船は韓国貿易の漂流ぶりを象徴する。韓国政府は国内の金融と世界の物流・実物市場が毛細血管のように絡み合った国籍海運会社の退出を決めながら、この問題をただ金融委員長にだけ任せた。これはユダヤ人の商人シャイロックが肉はえぐり取っても一滴の血液も流してはいけないとされたシェークスピアの喜劇のような設定だ。政府の決定で5000億ウォンぐらいになる金融は節約したかもしれないが、物流韓国の信頼は失墜した。これによって政府の見識と水準と実力があらわれた。

金融と物流、双方の利害関係を調整しなければならない柳一鎬(ユ・イルホ)経済副首相は重要な意志決定を連鎖的に迅速かつ正確に出すべき時期に大統領随行のため中国にいた。3~6日に杭州で開かれたG20会議に参加していたのだ。姜錫勲(カン・ソクフン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)経済首席も大統領についていった。安鍾範(アン・ジョンボム)政策調整首席が物流・実物の面について悩んだという形跡は見つけがたい。青瓦台はこの頃は政策機能よりも大統領を揺さぶる勢力を見つけ出して力を誇示してこらしめることに没頭しているようだ。誰もがぼんやりと別々に好きなことをしていたのではないか。

私は韓進海運が法定管理に行くべきではなかったと主張するのではない。大変な手術に入る前に、病院長を含め専攻が違う何人かの関係医師たちがひざを突き合わせて副作用と後遺症を予測し、手術後には揺らぐことなく対処しなければならないということを言いたいのだ。実際には執刀医の格である任鍾竜(イム・ジョンリョン)金融委員長だけが奔走した。

サムスン電子を生かしたのは社内掲示板に出てきた匿名の、しかし会社の運命を自己同一視したある社員の「ノート7バッテリーリコール問題に対する意見」という短い文だった。その社員は「私たちの製品を予約購入してくれた誠実な顧客は、お金を払っても買えない。新しい製品に交換しなければならない。これを実践しなければ顧客の価値が最優先だという社員教育もするな」と書いた。この文の照会数が2万5000回に達し「成果給はもらわなくてもいいから、どうか新しい製品に交換してほしい」というコメントが並びながら経営陣の心まで揺さぶった。

http://japanese.joins.com/article/476/220476.html
http://japanese.joins.com/article/477/220477.html

>>2以降に続く)