1: :2016/09/09(金) 14:48:01.44 ID:
北陸三県と韓国の産学官が経済連携を探る国際会議(北陸・韓国経済交流会議)が今夏、富山市の富山第一ホテルで開かれた。十七回目の今回は本格的な日韓企業間の連携に向けた仲介(マッチング)が初めて行われ、五十件の商談があった。試みはまずまずの成果だったようだが、「顔合わせ」から実際のビジネスにつなげられるかが課題だ。(坂本正範)
商談50件、ビジネス実現なるか
会議に参加した北陸企業は十五社で、内訳は石川八社、富山六社、福井一社。業種では工作機械が多く、自動車部品関連や医薬品、食品など。韓国側は二十三社で、製造業が八割、食品関連が二割だった。
■高い関心
マッチングは韓国側が商談したい企業を要望し、北陸が応じるスタイル。日本側は当初、韓国からの参加を十社程度と想定していた。二倍超になったのは韓国側の関心が高いのと、日本側が効果を確実にしようとあらかじめ手を打ったためだ。北陸の特徴の一つである、市場規模が小さくても占有率が非常に高い「ニッチトップ」と呼ばれる企業百社をハングルで紹介するなどした。こうした事前調整の結果、六十社が手を挙げ、二十三社が来日した。
日本側の事務局によると、参加者からは「新しい情報を聞くことができた」などと満足の声が多かったという。例えば、韓国ノリについて「今は価格が安いので日本に輸入しても採算に合わないが、価格が回復したら一緒にやりましょう」と合意した企業もあった。五十件の商談のうち六件は急きょ、会場でセッティングした。
■疑心暗鬼
北陸と韓国は「隣人」で関係は深いが、企業同士は意外と知らないとされる。「技術が盗まれるのではないかという疑心暗鬼が日本側にある」と指摘する関係者もいる。北陸の中小企業にとって海外進出は資金や人材面などで心配があり、事業へのリスクに警戒心も小さくない。
こうした中、主催者の一つ、北陸環日本海経済交流促進協議会(金沢市)の杉山正樹経済交流部長は「今回は初めてのお見合い。次につながる案件があった。非常に良かった」と手応えを話す。とはいえ、今回の商談がビジネスに発展するかどうかは現時点で不透明。「今後、“結婚”にまでいくかどうか」と期待している。今後、参加企業へのアンケートなどを通じて商談の内容を精査、分析する。
来年の会場は韓国・慶尚北道。次回会議でもマッチングを継続するかは未定だが、韓国側は「ぜひやりたい」と前向きだ。
北陸・韓国経済交流会議
北陸経済連合会と北陸環日本海経済交流促進協議会が主催。2000年から毎年、日韓で交互に開催している。今年は8月30日~9月1日まで開催。北陸側は3県の自治体や企業、経済団体など、韓国側は日本海に面した大邱広域市、蔚山広域市、慶尚北道、江原道の4自治体と、韓国全域から企業などが参加。北陸から170人、韓国から60人といずれも過去最多の出席者で、全体会議や分科会、企業視察などが行われた。
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/economy/news/CK2016090802100014.html
商談50件、ビジネス実現なるか
会議に参加した北陸企業は十五社で、内訳は石川八社、富山六社、福井一社。業種では工作機械が多く、自動車部品関連や医薬品、食品など。韓国側は二十三社で、製造業が八割、食品関連が二割だった。
■高い関心
マッチングは韓国側が商談したい企業を要望し、北陸が応じるスタイル。日本側は当初、韓国からの参加を十社程度と想定していた。二倍超になったのは韓国側の関心が高いのと、日本側が効果を確実にしようとあらかじめ手を打ったためだ。北陸の特徴の一つである、市場規模が小さくても占有率が非常に高い「ニッチトップ」と呼ばれる企業百社をハングルで紹介するなどした。こうした事前調整の結果、六十社が手を挙げ、二十三社が来日した。
日本側の事務局によると、参加者からは「新しい情報を聞くことができた」などと満足の声が多かったという。例えば、韓国ノリについて「今は価格が安いので日本に輸入しても採算に合わないが、価格が回復したら一緒にやりましょう」と合意した企業もあった。五十件の商談のうち六件は急きょ、会場でセッティングした。
■疑心暗鬼
北陸と韓国は「隣人」で関係は深いが、企業同士は意外と知らないとされる。「技術が盗まれるのではないかという疑心暗鬼が日本側にある」と指摘する関係者もいる。北陸の中小企業にとって海外進出は資金や人材面などで心配があり、事業へのリスクに警戒心も小さくない。
こうした中、主催者の一つ、北陸環日本海経済交流促進協議会(金沢市)の杉山正樹経済交流部長は「今回は初めてのお見合い。次につながる案件があった。非常に良かった」と手応えを話す。とはいえ、今回の商談がビジネスに発展するかどうかは現時点で不透明。「今後、“結婚”にまでいくかどうか」と期待している。今後、参加企業へのアンケートなどを通じて商談の内容を精査、分析する。
来年の会場は韓国・慶尚北道。次回会議でもマッチングを継続するかは未定だが、韓国側は「ぜひやりたい」と前向きだ。
北陸・韓国経済交流会議
北陸経済連合会と北陸環日本海経済交流促進協議会が主催。2000年から毎年、日韓で交互に開催している。今年は8月30日~9月1日まで開催。北陸側は3県の自治体や企業、経済団体など、韓国側は日本海に面した大邱広域市、蔚山広域市、慶尚北道、江原道の4自治体と、韓国全域から企業などが参加。北陸から170人、韓国から60人といずれも過去最多の出席者で、全体会議や分科会、企業視察などが行われた。
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/economy/news/CK2016090802100014.html
熱心に商談する企業関係者=富山市内で
=管理人補足=
画像は元サイズです。
=管理人補足=
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