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(Sheila Fitzgerald / Shutterstock.com)

韓国最大、世界7位の海運会社である韓進海運が経営破綻し、世界中で積み荷を港におろせない等の物流上の問題が発生している。日本人からすると馴染みのない企業だが、韓国内ではどのような位置づけの企業なのか、今回の破綻はどのように受け止められているのか、韓国現地在住ライターがリポートする。

韓進海運の破綻は、財閥経営の終息の始まり

(現地在住ライター キム・ヒョンジ)

今、世界中の港で入港拒否をされ、混乱を巻き起こしている韓進海運であるが、この会社は、トラック1台から身を起こし国内有数の財閥にまでのし上がった事で有名な、初代韓進グループ会長チョ・ジュンフンが1977年に釜山で創業した会社だ。彼のサクセスストーリーは有名で、1945年にトラック1台で韓進商事を設立し、ベトナム戦争でベトナム国内でのアメリカ軍の物資輸送を全て請け負うなど、命がけで会社を大きくした。その後は、経営不振だった国営航空会社をグループ傘下へ入れ、大韓航空として経営を立て直した事などで有名だ。

さて、この韓進海運だが、2002年に初代会長の死後、三男のチョ・スホが会長に就任するが、わずか3年で病死。その後、妻のチェ・ウンヨンが会長に就任する。このチェ・ウンヨンだが、彼女の母親はロッテ創業者の妹で、現韓国ロッテの会長とは従妹の関係になる生粋のお嬢様である。このお嬢様が、CEOに就いたのだからこの後は想像が容易い。2011年に赤字に転落、2014年には経営が行き詰まり、現韓進グループ会長に経営権を譲る事となった。

そして、2016年4月には、チェ・ウンヨンとその娘2人が持つ韓進海運の約96万8千株全てを売り抜けた。この事が報道されると、チェ・ウンヨンをはじめとする韓進財閥一族への批判が高まった。国民の中では再建には税金を一切使わずに、韓進財閥一族の金を使えと言う声が多くなったのである。これは、財閥の世襲経営による弊害の最たるものだ。しかし、これに伴い多くの国民が職を失う事になるのも事実だ。
一日も早く事態を収束して欲しいと願うしかない。

キム ヒョンジ
韓国ソウル在住、20代に日本に留学し日本企業に就職。その後日本人男性と結婚し娘を出産、娘が小学校2年生を終了するまで約17年間日本で生活を送り、2年前に再び韓国ソウルへ戻り両親、日本人の夫と娘の5人暮らし。翻訳家、ビジネス通訳、フリーライターとして活動。
 
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