1:2016/10/01(土) 07:41:38.07 ID:
 中国では、十五夜の満月を愛でながら秋の豊作を祝う「中秋節」という伝統行事がある。今年は9月15日。中秋節では、満月に月餅という菓子を供え、一家だんらんを楽しむのが習わしになっている。

 一方、各メーカーや店は「月餅商戦」に力を入れ、日本でいうとクリスマスのケーキやバレンタインデーのチョコレートのように盛り上がりをみせるが、今年は、中国のニュースサイトで日本人の想像を超える数々の「ゲテモノ月餅」が登場し、話題になった。

 人民日報日本語版が取り上げたのは「ザリガニ月餅」。13種類のスパイスを利かせ、油で揚げた後にとろとろ煮込んだザリガニが丸ごと「餡(あん)」になっているという代物だ。

 ザリガニ月餅を製造する店は、1日100箱限定、1箱180元(約2800円)で販売している。日本人には絶対になじめない食べ物であることは間違いない。しかも高価な印象がぬぐえない。しかし、新華社日本語版サイトによると「抜群のおいしさだという」と高評価。ダフ屋が横行して1箱300元以上にまで値がつり上がるほどで、1人2箱までしか買えないという。

 新華社はほかに、「甘さとしょっぱさの絶妙なコラボが口に広がる」というインスタントラーメンや、ドリアン、ニラ、キノコを「餡」にした月餅も紹介した。

 月餅は日本でもなじみのある中国菓子で、一説では、国内で最初に市販したのは新宿中村屋とされる。

 同社のホームページによると、創業者夫妻が中国に視察旅行に出かけたときに月餅を見つけ、土産として持ち帰った。しかし、日本人の口にはなかなか合わないものだったため、創業者が工夫し、「中国の月餅」を「和菓子としての月餅」に仕立てて、昭和2年に発売を始めたという。このため、中国の本場の月餅とは見た目は同じでも中身がかなり違うのだ。

 では、中秋節に合わせて製造・販売される「本物」の月餅はどういうものか…。黒い餡の中に「タンファン」と呼ばれる塩漬けにしたアヒルの卵黄が入ったものが本物だ。漆黒の空に満月が浮かぶ様子をイメージしたといわれる。

 ところが、34の国が数年も前から「本物」の輸入を禁止しているという。

 人民日報日本語版サイトによると、禁止しているのは次の国だ。

 ドイツ、フランス、デンマーク、スペイン、ベルギー、ハンガリー、スウェーデン、スイス、ロシア、チェコ、エストニア、メキシコ、ブラジル、ウルグアイ、コロンビア、韓国、タイ、シンガポール、フィリピン、カタール、インド、インドネシア、ミャンマー、サウジアラビア、コンゴ、赤道ギニア、ナイジェリア、チャド、カメルーン、ブルンジ、ガボン、エチオピア、スーダン、リビア。

 理由は、月餅の中に詰められる餡のほとんどが肉や卵の成分を含んでおり、鳥インフルエンザや口蹄(こうてい)疫など感染症散布の危険が潜んでいるためという。また、郵送に時間がかかり、中身が変質する可能性があるとして、海外から郵送されてくる月餅の制限措置を取っている国もある。

 このほか、オーストラリアや英国、米国、カナダ、マレーシアなどは卵黄や肉を含む月餅の輸入を禁止し、ニュージーランドは卵黄やはちみつを含む月餅の輸入を禁止している。

 日本はどうか。

http://www.sankei.com/premium/news/161001/prm1610010030-n1.html
http://www.sankei.com/premium/news/161001/prm1610010030-n2.html
http://www.sankei.com/premium/news/161001/prm1610010030-n3.html
http://www.sankei.com/premium/news/161001/prm1610010030-n4.html

>>2以降に続く)
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中秋節に合わせて登場した巨大な月餅=9月10日、中国山東省浜州(ロイター)
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中秋節を前に店頭に並んだ月餅=9月14日、北京市内のスーパー(AP)
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中秋節に向けて月餅を購入する買い物客=9月14日、北京市内のスーパー(AP)