1:2016/10/05(水) 11:07:24.75 ID:
9d1180bf.jpg
韓国のサムスン本社

 バッテリーの過熱・発火事故で新型スマートフォン250万台のリコールを発表した韓国のサムスン電子で、今度は同社製の洗濯機が破裂する事象が米国で多数報告され、騒ぎになっている。平昌冬季五輪に人材・資金を投入、組織委を実質上取り仕切っている状態のサムスン・グループだが、五輪組織委をめぐっては前会長の趙亮鎬氏が自身トップを務める財閥傘下の造船会社の経営悪化で辞任しており、何とも不吉な兆候をみせている。

営業益1兆ウォン減予想

 サムスン電子の業績悪化を報じたのは朝鮮日報電子版。韓国内の証券会社21社が予想した同社の第3四半期の営業利益が平均7兆3270億ウォン(約6600億円)で、第2四半期の8兆1400億ウォンを約10%下回る見通しであると伝えた。

 8月に発売した「ギャラクシーノート7」のバッテリー爆発事故による損失が主要因だが、さらに同社製の洗濯機が全米各地で破裂事故を起こし、訴訟沙汰になっているという。

 米CNN(電子版)が伝えたところによると、同社が2011年3月から今年4月までに製造した洗濯機の破裂事故がテキサス、ジョージア、インディアナ各州で報告され、ニュージャージー州の連邦裁判所に集団代表訴訟を起こされた。これを受け、米消費者製品安全委員会が安全問題について消費者に注意を呼びかけたとしている。

弱り目にたたり目

 このところサムスン発のニュースは芳しくない話題が多い。先の「1兆ウォン減益予想」「洗濯機破裂報道」にくわえ、保有する国内プロスポーツチームの低迷が相次ぎ、「スポーツ帝国サムスンの崩壊」などとメディアから揶揄されている。

 朝鮮日報などによると、サッカーKリーグ水原サムスンの下部落ちが決まり、これまで5シーズン連続公式戦1位のプロ野球団サムスン・ライオンズも下位に転落、7季ぶりにプレーオフ進出を逃した。常勝を誇った男子バレーのサムスン火災も昨季、チャンピオン戦を逃している。

 韓国メディアはその理由についてスポーツチームのマネジメントをサムスン・グループの広告代理店「第一企画」が引き受けたことを要因に挙げる。マーケティングの理論を優先してコスト削減は重要課題になり、たとえばライオンズではFA選手はとらず、高年俸選手にはチームを去られと戦力の低下が顕著に。その結果、どのチームも下位低迷の憂き目に遭っているんだという。

 この「第一企画」の社長が、開幕まで500日を切った平昌冬季五輪の組織委テコ入れのため、サムスンが送り込んだ人物だ。

呪われた?組織委

 サムスンは平昌五輪最大のスポンサー。サムスン電子はすでに五輪のトップスポンサーとして活動しているが、平昌五輪ではさらに1千億ウォン(約90億円)のスポンサー契約を締結。これにより、サムスンは800億ウォン(約72億円)の現金、200億ウォン(約18億円)相当のIT機器を提供する。

 さらに、この6月にキム・ジェヨル第一企画社長を組織委の国際副委員長として送り込み、組織委のテコ入れを図った。ハンギョレ新聞電子版は、キム社長がサムスン電子のイ・ゴンヒ会長を継いで、国際オリンピック委員会(IOC)委員に就任するための準備作業だと伝えるが、いずれにせよこの人事のよってサムスンはますます平昌五輪に肩入れすることになり、実際、サムソンのグールプ社員からさらに数名が組織委入りしている。

 その途端に降りかかってきたスマホや洗濯機の発火、破裂騒動。思えば五輪組織委の前会長で財閥「韓進グループ」トップの趙亮鎬氏は、グループ企業の大韓航空副社長だった長女が14年12月に同社機内で乗務員のナッツの出し方に怒り離陸を遅らせた「ナッツ・リターン事件」で非難を浴び、趙氏自身、傘下で経営難に陥っている韓進海運の立て直しのために組織委会長を辞任した。

 何やら因縁めいた話だが、大丈夫か。

http://www.sankei.com/west/news/161005/wst1610050007-n1.html
http://www.sankei.com/west/news/161005/wst1610050007-n2.html
http://www.sankei.com/west/news/161005/wst1610050007-n3.html