中国フィリピン 
(イメージです。)


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:2016/10/10(月) 15:44:12.10 ID:
マニラからの情報によると、中国はフィリピン産バナナとパイナップルの事実上の禁輸措置を解除し、他の農水産物も輸入を拡大する方針をフィリピン政府に伝えた。フィリピンのドゥテルテ大統領が近く予定する訪中に合わせ、中国側は経済協力をちらつかせ、南シナ海問題を巡る中国の主権主張を全面的に退けた仲裁裁判所の判断を棚上げしようともくろんでいる。

中国は二〇一二年、南シナ海のスカボロー礁を巡るフィリピンとの領有権争いで対立が深まった後、フィリピンの主要業者からのバナナとパイナップルの輸入を禁止した。衛生面の理由と説明されたが、南シナ海問題が背景にあるとみられていた。

フィリピンのピニョル農相は今月七日、駐フィリピン中国大使から禁輸解除の方針を伝えられたと自身のフェイスブックで明らかにした。中国側はマンゴーやココナツ、高級魚ハタなどの水産物も市場開放する用意があると語った。

フィリピンにとって中国は日米に次ぐ第三位の輸出相手国(一四年)で、貿易拡大を目指すには欠かせない存在。ピニョル氏は「禁輸解除は不振の農業分野にとって大きな援助となる」と歓迎した。

ただ、スカボロー礁を巡る対立は解消されていない。七月の仲裁判断で中国の南シナ海における主権主張は根拠がないとされた後も、中国公船は居座り、フィリピンの漁師が操業できない状態が続いている。

ドゥテルテ氏は前政権の対中強硬姿勢を転換し、中国との二国間対話に積極的だが、仲裁判断を前提とする考えは崩していない。中国は都合の悪い仲裁判断を棚上げした上で対話に臨みたい意向で、経済面での協力でフィリピン側を懐柔する戦略とみられる。

中国は、ドゥテルテ氏が進める強権的な麻薬犯罪取り締まりにも理解を示している。ドゥテルテ政権が南シナ海での米比共同哨戒活動の見直しを検討するなど、米国と距離を置く姿勢を鮮明にしていることも、
中国のフィリピンへの接近を後押ししている。
 
以下ソース:東京新聞 2016年10月10日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201610/CK2016101002000115.html