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ヒラリー・クリントン大統領候補の外交ブレーンと言われるシャーマン前国務次官は11日、訪問先の韓国で「北朝鮮の挑発の動き」への警戒感を示した(写真:代表撮影/ロイター/アフロ、2014年撮影)

 「我が国が世界地図から消える」――。こう警告する記事が韓国で相次ぐ。北朝鮮の核武装が目前に迫ったからだ。

静かだった10月10日

--10月10日、北朝鮮では何事も起きませんでした。

鈴置:この日は労働党創建記念日。北朝鮮が景気づけに6回目の核実験か、長距離弾道ミサイルのテストでも実施するのではないかと米韓日は緊張しました。

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 9月20日、北が「推力重量80トンの新型ロケットエンジンの燃焼試験に成功した」と誇ったばかりです。10月10日にはそれを3本束ねた長距離弾道ミサイルを試射するのではないか、と関係者は推測したのです。

 北朝鮮も核実験場やミサイル発射場で、怪しい動きを見せていました。米国などが衛星で見ていることを意識してのことでしょうけれど。

「衛星」でも撃ち落とす

--でも結局は、10月10日には核実験も弾道ミサイルの試射もありませんでした。

鈴置:北朝鮮が挑発に出なかったのは、米韓両海軍が10月10日から15日までの予定で、艦船から陸上を精密に攻撃する訓練を実施したことが効いたのではないかと思います。

 ことに今「衛星打ち上げの名目であろうと北朝鮮が長距離弾道ミサイル発射の構えを見せたら、発射台の上で破壊するか、発射直後に撃ち落とすべきだ」との意見が米国で高まっています。

 表「米国の『先制攻撃論』(2016年9月)」を見れば分かりますが、米国は「先制攻撃」の意思を隠そうともしなくなったのです。
 
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 北朝鮮は、記念日に撃ち上げたミサイルを米国に叩き落とされたら、面子丸つぶれになると恐れたのかもしれません。

 逆にもし、相次ぎ核実験を実施する北朝鮮が、米本土に届くような大型のミサイル発射に成功したら、米国の面子が大いにつぶれたでしょう。

 もちろん、10月10日に北が動かなかったといって、米国は油断していません。翌11日、訪韓したシャーマン(Wendy Sherman)前国務次官は「北朝鮮はいずれ挑発の動きを見せるだろう」と述べました。

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/101100072/

>>2以降に続く)
 
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この記事の続きはこの後14:15にUPします。公開後リンクがつながります。
【鈴置高史】北への予防攻撃が頼みの綱だ 「自前の核武装」は間に合わない韓国(2016/10/14)