1:2016/10/16(日) 11:12:46.46 ID:
 開幕まで500日を切り、準備が佳境を迎えるはずの平昌五輪だが、新設のソリ系競技場が国際連盟から「深刻な安全上の問題がある」と警告され、承認手続きが11月に延期される異常事態となっている。最悪の場合は爆発の可能性も指摘されたが、早急な改善を施そうにも統括管理責任者が確定していない杜撰ぶり。信頼度の高い情報を得たい国際連盟を困惑させている。こんな状況にも関わらず、施設の準備状況を視察した国際オリンピック委員会(IOC)のリンドベリ調整委員長はテスト大会前準備に合格点を与えていた。ネットユーザーは「何を今さら…」と暗いニュースばかりが指摘される平昌五輪の状況に呆れるしかないようだ。

 韓国の放送局・SBSによると、安全面で警告を受けたのはボブスレー、スケルトン、リュージュのソリ系競技が実施されるアルペンシア・スライディングセンター。工程率93%で完成間近だが、国際ボブスレー・スケルトン連盟(IBSF)と国際リュージュ連盟(FIL)が五輪組織委に送った最終報告書で「間違った操作や、事故が発生する深刻な危険にさらされて安全ではない」などと指摘。45項目にわたって改善を勧告している。

 特に国際連盟が報告書で問題視したのは、長さ1857メートルのトラックの氷を均一に凍らせる冷却ポンプ設備の不備。5つある冷却機のうち3つでノイズが出るなどとして交換を指示している。残る2つは今年3月、施工者側の未熟な操作によって破損し、トラックの氷が長さ165メートルにわたって溶ける不祥事の原因となり、先に交換されていた。つまり、全ての冷却装置に不備が生じた。

 3月の時には韓国選手も含め、平昌五輪を見据えてトラックの習熟のために訪れた外国選手も滑走できずに帰国するという「国際的な恥をさらす」(SBS)不手際となった。

 時速100キロ以上で滑走するソリ系競技では氷面の些細な不備がソリの挙動を歪め、事故につながる危険は高い。2010年バンクーバー五輪ではグルジア代表選手が練習中、時速140キロ以上で滑走していてコース外に飛び出し、コース沿いに設置された鉄柱に激突して死亡するいたましい事故が起きている。杜撰なコースセッティングは惨事を招きかねないのだ。

 3月の氷溶解でIOCは同月に予定した同センターの事前承認を一度見送っている。今回もオーダーメードの冷却機3台を交換するため、10月24日に予定された承認作業が困難となり、11月中旬に持ち越されたと韓国メディアは報じる。

 さらに、冷却に使用するアンモニア冷媒を通すパイプが万一破損し、水に触れると爆発または発火する恐れがあると指摘された。そのため冷凍プラント近くに設置されたスプリンクラーの削除も要求されている。

 さらなる問題も表面化。アルペンシア・スライディングセンターを含めた新設6競技場に競技場の管理で責任を負う責任者が不在だというのだ。SBSによると、国際常識では、現時点で建設主体の江原道が新設競技場が完成するまで責任を負い、五輪開催3カ月前に組織委が買収すれば、その時点から組織委が責任を負うことになる。

 ところが、江原道は今年中に大部分の競技場が完成、組織委に譲渡する来年10~11月まで莫大な費用が生じることに頭を悩ませているという。そのためIOCや各競技の国際連盟が指摘する事項に関し、組織委に責任を転嫁したい意向だとSBSは関係者の話を紹介している。

http://www.sankei.com/premium/news/161016/prm1610160013-n1.html
http://www.sankei.com/premium/news/161016/prm1610160013-n2.html
http://www.sankei.com/premium/news/161016/prm1610160013-n3.html

>>2以降に続く)
b7a3e56f.jpg
ソウルで行われた平昌五輪の500日前イベント(AP)
008aad42.jpg
平昌五輪の成功を呼びかける大会組織委員会の李煕範会長(左)と、親善大使を務めるフィギュアスケートのキム・ヨナ(AP)
2ee135cf.jpg
建設が進むアイスホッケー会場(AP)
 
=管理人補足=
ご参考までに。
韓国語のみです。
[VR Chosun]2018平昌冬季オリンピック」の広がりを飛ぶ」 Chosun Media
2016/10/09 に公開
  
2018平昌冬季オリンピックが2年後に迫ってきました。美しく神秘的な都市平昌、オリンピックの準備が真っ最中の競技場のあちこちをドローンVRで見下ろしました。