1:2016/11/01(火) 22:36:26.27 ID:
7ed57724.jpg

 【ソウル=名村隆寛】
 
 韓国の国政に介入した疑いがあるとして検察に身柄を拘束された女性実業家、崔順実氏をめぐり、複数の新たな疑惑が浮上している。ハンギョレ紙は1日、大統領府関係者の話として、崔氏が検問を受けることなく大統領府に自由に出入りしていたと報じた。

 同紙によると、崔氏は朴槿恵政権発足時から行政官が運転する車で出入りしていた。閣僚級以上の人物なら証明書を提示して通れる「正門」を使っていたが、証明書もなく、大統領並みの待遇を受けていた。政権初期には警備に当たる警察と摩擦が生じ、警護責任者らが更迭されたという。

 また、KBSテレビなどは1日、崔氏が18年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪の計画事業にも介入し、準備を遅らせたとの疑惑を報じた。文化体育観光省が、崔氏の所有会社と業務提携するスイス企業を、開会式と閉会式が行われる会場の設計事業に参加させるよう大会組織委員会に強く推薦。スイス企業が示した案に組織委が反対し、最終的に採用されなかったものの、着工が大幅に遅れたという。

 2社の業務提携には、崔氏への便宜供与疑惑で更迭された大統領府の安鍾範(アン・ジョンボム)前政策調整首席秘書官らが関わったとの情報もある。

 一方、TV朝鮮は1日までに、崔氏の自筆とみられるメモに、アラブ首長国連邦(UAE)での韓国文化院設立に関する計画内容が記されていたと報道。朴氏の「文化外交」を崔氏が企画、立案していた疑いも出ている。

http://www.sankei.com/world/news/161101/wor1611010043-n1.html


【激震・朴政権】すでに幕引きか、「ナッツ姫」のように糾弾されるも国民感情は峠越える 本質は朴槿恵大統領との“共犯関係”解明

 韓国大統領の機密資料が外部に渡っていた事件は朴槿恵大統領の友人、崔順実氏の身柄拘束で新たな段階に入った。だが在京の韓国紙特派員は「国内の空気は崔氏拘束を機に微妙に変化し、大統領の責任追及という基本軸を離れる動きを見せている」と指摘する。政権と検察は事件の幕引きへ動き始めたというのだ。

 韓国では政治家や実業家はもちろん、検察、メデイアなども「国民情緒」に寄り添うことを要求される。

 「悪」と認定されると、衆人の面前で謝罪したり、罵倒を受け入れたりしなければならない。

 韓国検察は崔氏が出頭した10月31日、ソウル中央地検の玄関に派手な花道を用意したうえで崔氏の“引き回しショー”を演出した。

 熱狂したメディアが殺到、庁舎玄関には横断幕を掲げた“正義の市民”が登場して糾弾し、崔氏の足から脱げ落ちた靴がイタリアの高級ブランドだったことをメディアが取りあげると「崔順実=傲慢、悪」のイメージが固まった。

 韓国では「虎の威を借るキツネ」のキツネに対する視線が厳しい。政界でも経済界でも大統領や金持ちの親の威光を背景に傲慢な振る舞いをするキツネは“ナッツ姫”のように批判され排除される。国民はそこに留飲を下げ、一件落着となる。

 崔氏はすでに「死ぬほどの罪だ」と認めて国民に許しを請うた。その意味で今回の事件は峠を越えたとみることもできる。

 今回の事件は一方、キツネを寄せ付けず、弟や妹すら大統領府に接近させなかった朴氏にも、やっぱりキツネがいたことをあらわにした。韓国政権と検察は、失墜した大統領の権威・イメージの回復を果たしたいところだ。検察は「憲法の規定で大統領は訴追されない」と主張。大統領は捜査対象外だとの認識を示した。

 幕引きの前兆は、政界を中心とする事件の呼び方にも表われる。韓国では政治権力にからむ大型の不正は「◯◯ゲート」と呼ばれることがあるが、今回、事件名は「崔順実ゲート」であって「朴・崔ゲート」とは呼ばれない。崔氏は大統領記録文書管理法に違反した疑いがあり、流出元の朴氏自身、流出を一部認めている。文書を受け取った側と渡した側の双方が捜査対象であり、国政への介入者と介入させた者の両方に責任があると考えるのが普通だ。問題の本質は大統領と40年来の友人の“共犯関係”の解明にある。
 
(社会部編集委員 加藤達也)
 
http://www.sankei.com/world/news/161101/wor1611010044-n1.html