1: :2016/11/04(金) 23:39:59.92 ID:
「パーフェクト・ストーム」は悪材料が一気に押し寄せて、手を付けられない経済危機をなぞらえて言うときに主に使用される。本来は気象用語であるこの単語は、さほど威力的でない台風が他の自然災害と同時に発生して途方もない破壊力を持つ場合を言う。釜山水営区(スヨング)の近海で台風の大波が船を襲い、船が転覆している場面/聯合ニュース
▲韓国経済がゆらいでいます。輸出、内需、雇用など、すべての指標が墜落する状況で、来月には米国の利上げの可能性が高いと言われています。数年間続いてきた低金利基調が、転換されるということですね。それでなくとも本来の役割を果たせなかったコントロールタワー機能は「チェ・スンシルゲート」まで弾けて完全不在の状況です。韓国経済は今どんな状況で、これを克服する方案は何かを整理してみました。
「韓国経済にそれこそ『パーフェクト・ストーム』が押し寄せているが、エンジンが故障した小舟には船長も救命艇もその姿は見られない」
ソウル大学のキム・ナンド教授(消費者学科)が先月31日『トレンドコリア2017』を出版し開いた記者会見で提示した経済診断だ。キム教授が来年のトレンド を表わすキーワードとして、国家と職場に対する不信が高まり、各自がそれぞれ生き残らなければならない「各者生き残りの時代」を挙げたのも、このような理由からだ。
「パーフェクト・ストーム」は様々な悪材料が集まって、経済が大混乱に陥る現象を意味する。さほど威力的でない台風が他の自然災害と同時に発生して途方もない破壊力を持つようになるという意味の気象用語だ。2008年米国発の金融危機を予想した米ニューヨーク大のヌリエル・ルビーニ教授が2012年に使って広く知られた。
2007年『88万ウォン世代』という本で青年の人生に冷徹に光を当てたウ・ソクフン博士は、1日付の京郷新聞コラムで来年大恐慌が来ると予想した。その根拠として、彼は大きな事件が起きた翌年に実物指標が極度に悪化したという実例を挙げた。韓国国内では1980年の恐慌は1979年に大統領殺害事件が、世界的には1974年の経済沈滞が1973年中東戦争のためと分析した。最近起きたチェ・スンシル氏国政壟断波紋から来年の恐慌可能性は90%以上というのがウ博士の主張だ。
だが、二人が「ドクタードゥーム」(悲観的経済展望をする人を称する言葉)を自任するしばらく前の今年初めから、すでに韓国経済の危機可能性は多様な経路で提起されてきた。韓国内外の経済指標が昨年末から唯一良くなかったためだ。
輸出、消費、雇用不振に積立貯蓄・保険の解約増加
その上、常に言われている家計負債を除けば、今年初めには主に外部要因が議論された。米国を除いて多くの先進国が低成長のドロ沼から抜け出せずにいるうえに、韓国の輸出の30%を占める中国経済がハードランディングする可能性もあったためだ。ここに北朝鮮の核問題までが繰り返し登場した。
しかし、下半期からは対岸の火事が足下にまで迫ってきた。内需、輸出、生産の不振など、韓国経済の現実を示す指標に一斉に赤信号が点いたためだ。さらに韓進(ハンジン)海運、大宇造船海洋など造船・海運業の構造調整で政府が見せた無能は、否定的見解を一層煽った。1997年の韓宝・起亜事態にまともに対処できずに発生した国際通貨基金(IMF)救済金融危機を想起させるという批判もじわじわと力を得た。韓国政府が「問題ない」と言うことによって、ますます余裕の持てない状況に立ち至ったのだ。内需沈滞に加えて輸出まで低迷し、今年第4四半期にマイナス成長をするだろうし、「チェ・スンシルゲート」の悪影響で来年の経済はさらに悪化しかねないという観測に次第に傾いている。
http://japan.hani.co.kr/arti/economy/25581.html
(>>2以降に続く)
▲韓国経済がゆらいでいます。輸出、内需、雇用など、すべての指標が墜落する状況で、来月には米国の利上げの可能性が高いと言われています。数年間続いてきた低金利基調が、転換されるということですね。それでなくとも本来の役割を果たせなかったコントロールタワー機能は「チェ・スンシルゲート」まで弾けて完全不在の状況です。韓国経済は今どんな状況で、これを克服する方案は何かを整理してみました。
「韓国経済にそれこそ『パーフェクト・ストーム』が押し寄せているが、エンジンが故障した小舟には船長も救命艇もその姿は見られない」
ソウル大学のキム・ナンド教授(消費者学科)が先月31日『トレンドコリア2017』を出版し開いた記者会見で提示した経済診断だ。キム教授が来年のトレンド を表わすキーワードとして、国家と職場に対する不信が高まり、各自がそれぞれ生き残らなければならない「各者生き残りの時代」を挙げたのも、このような理由からだ。
「パーフェクト・ストーム」は様々な悪材料が集まって、経済が大混乱に陥る現象を意味する。さほど威力的でない台風が他の自然災害と同時に発生して途方もない破壊力を持つようになるという意味の気象用語だ。2008年米国発の金融危機を予想した米ニューヨーク大のヌリエル・ルビーニ教授が2012年に使って広く知られた。
2007年『88万ウォン世代』という本で青年の人生に冷徹に光を当てたウ・ソクフン博士は、1日付の京郷新聞コラムで来年大恐慌が来ると予想した。その根拠として、彼は大きな事件が起きた翌年に実物指標が極度に悪化したという実例を挙げた。韓国国内では1980年の恐慌は1979年に大統領殺害事件が、世界的には1974年の経済沈滞が1973年中東戦争のためと分析した。最近起きたチェ・スンシル氏国政壟断波紋から来年の恐慌可能性は90%以上というのがウ博士の主張だ。
だが、二人が「ドクタードゥーム」(悲観的経済展望をする人を称する言葉)を自任するしばらく前の今年初めから、すでに韓国経済の危機可能性は多様な経路で提起されてきた。韓国内外の経済指標が昨年末から唯一良くなかったためだ。
輸出、消費、雇用不振に積立貯蓄・保険の解約増加
その上、常に言われている家計負債を除けば、今年初めには主に外部要因が議論された。米国を除いて多くの先進国が低成長のドロ沼から抜け出せずにいるうえに、韓国の輸出の30%を占める中国経済がハードランディングする可能性もあったためだ。ここに北朝鮮の核問題までが繰り返し登場した。
しかし、下半期からは対岸の火事が足下にまで迫ってきた。内需、輸出、生産の不振など、韓国経済の現実を示す指標に一斉に赤信号が点いたためだ。さらに韓進(ハンジン)海運、大宇造船海洋など造船・海運業の構造調整で政府が見せた無能は、否定的見解を一層煽った。1997年の韓宝・起亜事態にまともに対処できずに発生した国際通貨基金(IMF)救済金融危機を想起させるという批判もじわじわと力を得た。韓国政府が「問題ない」と言うことによって、ますます余裕の持てない状況に立ち至ったのだ。内需沈滞に加えて輸出まで低迷し、今年第4四半期にマイナス成長をするだろうし、「チェ・スンシルゲート」の悪影響で来年の経済はさらに悪化しかねないという観測に次第に傾いている。
http://japan.hani.co.kr/arti/economy/25581.html
(>>2以降に続く)