1: :2016/11/06(日) 17:51:46.80 ID:
シベリアン・ハスキーの「シバ」は2年前、仁川空港から米国に行く飛行機に乗った。米国に住む新たなオーナーに引き取られていったのだ。蔚山市の排水路で両目から血を流した状態で発見されたシバは、動物保護団体の支援を受け手術を受けたものの、結局目が見えなくなった。米国テキサス州に住むキャッシュさんは、こうした事情を聞き、シバを引き取りたいと名乗り出た。キャッシュさんは「シバを育てようとする人がいないということを聞き、引き取ることにした。シバが新しい環境にうまく適応できるかどうか心配だったが、今ではかなり太ってきた。うちの家族に大きな幸せを与えている」と笑みを浮かべる。
韓国の捨て犬たちが海外に引き取られている。そのほとんどが、動物検疫条件が厳しくなく、伴侶としての犬に対する認識水準が高い米国やカナダに送られている。動物保護団体「生命共感」の関係者は「国内では大型犬や雑種犬、障害がある犬を引き取ろうとする人がほとんどいないため、仕方なく安楽死させるケースが多い。数年前から海外にある動物保護団体と連携して、海外のオーナーを探し始めた」と話す。
海外に引き取られていく犬たちの出国を支援しているボランティア団体もある。米国やカナダに飛行機で向かう乗客が手荷物として犬を運べば、一般貨物として送るよりも安上がりなためだ。昨年米国シアトルに旅行したあるボランティア活動家は「出国の前に捨て犬保護所で珍島犬を手渡され、空港で検疫書類を提出して犬を海外に送った。その後、現地の空港で出会った動物保護団体の職員に犬を引き渡した。虐待されてきた子犬が新しいオーナーの下で幸せになってくれたらと思う」と話した。
国際動物保護団体では、国内の食用犬農場の犬を買い取って引き取り先に送るケースもあるという。国際動物保護団体「ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナル」は昨年9月、忠清南道で食用犬農場を運営していたキムさんから食用犬103頭を買い付け、米国に送った。キムさんは今後食用犬農場に代わって穀物を作るよう約束を交わしたという。
昨年6月、カナダの動物保護団体「フリー・コリアン・ドッグス」も、全羅北道全州にある食用犬農場の犬40頭を1頭当たり40万ウォン(約3万6000円)で買い付けた。このうち1頭が米国に引き取られ、残りは治療を受けたり引き取りのための手続きを踏んだりしている。同団体の関係者は「食用として飼われた犬は鉄格子(排せつ物処理のために底面に穴のある鉄の網)に閉じ込められた状態で一生を過ごし、生ごみを飼料として食べるなど、非人道的状況に置かれている。食用として飼われた犬は、人を恐れてよくほえるなど社会性が低下しているため、現地で特別に訓練を受けた後、引き取り先を探すことになる」と説明する。
しかし、こうした方法による「食用犬救助」については、動物保護団体内でも意見に食い違いが見られる。捨て犬の海外での引き取りを進めている他の団体の関係者は「犬の肉を食べることについて違和感を覚える人々の寄付は引き出しやすいため、国際動物保護団体の間では韓国にいる食用犬農場の犬を救助するのが一種の流行のようになっている。こうした場合、食用犬農場のオーナーたちが他から犬を買い取って動物保護団体に売るといった悪循環が生じる恐れがある」と指摘する。また「海外に引き取られていった子犬が道端にまた捨てられ、珍島犬が米国の路地で再び発見されるといったケースもたびたび生じている」と付け足した。
ユ・ソヨン記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/04/2016110401560.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/04/2016110401560_2.html
シベリアン・ハスキーの「シバ」は2年前、仁川空港から米国に行く飛行機に乗った。米国に住む新たなオーナーに引き取られていったのだ。蔚山市の排水路で両目から血を流した状態で発見されたシバは、動物保護団体の支援を受け手術を受けたものの、結局目が見えなくなった。米国テキサス州に住むキャッシュさんは、こうした事情を聞き、シバを引き取りたいと名乗り出た。キャッシュさんは「シバを育てようとする人がいないということを聞き、引き取ることにした。シバが新しい環境にうまく適応できるかどうか心配だったが、今ではかなり太ってきた。うちの家族に大きな幸せを与えている」と笑みを浮かべる。
韓国の捨て犬たちが海外に引き取られている。そのほとんどが、動物検疫条件が厳しくなく、伴侶としての犬に対する認識水準が高い米国やカナダに送られている。動物保護団体「生命共感」の関係者は「国内では大型犬や雑種犬、障害がある犬を引き取ろうとする人がほとんどいないため、仕方なく安楽死させるケースが多い。数年前から海外にある動物保護団体と連携して、海外のオーナーを探し始めた」と話す。
海外に引き取られていく犬たちの出国を支援しているボランティア団体もある。米国やカナダに飛行機で向かう乗客が手荷物として犬を運べば、一般貨物として送るよりも安上がりなためだ。昨年米国シアトルに旅行したあるボランティア活動家は「出国の前に捨て犬保護所で珍島犬を手渡され、空港で検疫書類を提出して犬を海外に送った。その後、現地の空港で出会った動物保護団体の職員に犬を引き渡した。虐待されてきた子犬が新しいオーナーの下で幸せになってくれたらと思う」と話した。
国際動物保護団体では、国内の食用犬農場の犬を買い取って引き取り先に送るケースもあるという。国際動物保護団体「ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナル」は昨年9月、忠清南道で食用犬農場を運営していたキムさんから食用犬103頭を買い付け、米国に送った。キムさんは今後食用犬農場に代わって穀物を作るよう約束を交わしたという。
昨年6月、カナダの動物保護団体「フリー・コリアン・ドッグス」も、全羅北道全州にある食用犬農場の犬40頭を1頭当たり40万ウォン(約3万6000円)で買い付けた。このうち1頭が米国に引き取られ、残りは治療を受けたり引き取りのための手続きを踏んだりしている。同団体の関係者は「食用として飼われた犬は鉄格子(排せつ物処理のために底面に穴のある鉄の網)に閉じ込められた状態で一生を過ごし、生ごみを飼料として食べるなど、非人道的状況に置かれている。食用として飼われた犬は、人を恐れてよくほえるなど社会性が低下しているため、現地で特別に訓練を受けた後、引き取り先を探すことになる」と説明する。
しかし、こうした方法による「食用犬救助」については、動物保護団体内でも意見に食い違いが見られる。捨て犬の海外での引き取りを進めている他の団体の関係者は「犬の肉を食べることについて違和感を覚える人々の寄付は引き出しやすいため、国際動物保護団体の間では韓国にいる食用犬農場の犬を救助するのが一種の流行のようになっている。こうした場合、食用犬農場のオーナーたちが他から犬を買い取って動物保護団体に売るといった悪循環が生じる恐れがある」と指摘する。また「海外に引き取られていった子犬が道端にまた捨てられ、珍島犬が米国の路地で再び発見されるといったケースもたびたび生じている」と付け足した。
ユ・ソヨン記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/04/2016110401560.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/04/2016110401560_2.html