1:2016/11/15(火) 17:53:52.42 ID:
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朴大統領退陣を求める人々がソウル中心部を埋め尽くした=12日(大西正純撮影)
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頭を下げても支持率は戻らない朴大統領(聯合=共同)

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が3度目の“命乞い”に踏み切るかもしれない。国政介入疑惑で、韓国検察は16日に朴氏の聴取を検討している。朴氏退陣を求める12日の集会は予想を上回る動員数を記録した。厳しい状況を受け、韓国メディアでは青瓦台(大統領府)が朴氏の3度目となる談話を発表する可能性にも言及しているのだ。

 一連の疑惑をめぐって、朴氏は10月25日と今月4日、謝罪談話を発表した。しかし、国民の怒りは収まらず、高まり続けている。このため、朴氏はあらためて談話、または別の形での説明をしようとしているという。

 検察による朴氏の聴取は16日に行われる見込みだ。現職の大統領に対する検察の捜査は韓国憲政史上初めてとなるため、検察も聴取方法について慎重に検討したようだ。韓国メディアでは、書面による聞き取りも検討されているが、世論の反発が負担となっていると報じられた。

 その検察が気にする世論の風向きは、朴氏にとっては最悪といえる。朴氏の退陣を求めて12日にソウル中心部で開かれた集会には、予想をはるかに超える参加者が集まった。主催者側は100万人、警察は26万人と推計。警察の事前予測よりも10万人近く多く、2008年に米国産牛肉の輸入再開に抗議して起きたデモを上回り、00年以降最大規模の抗議集会となった。

 集会には、最大野党の「共に民主党」など野党執行部も参加した。さらに、退陣要求には慎重だった文在寅(ムン・ジェイン)同党前代表、国民の党の安哲秀(アン・チョルス)元共同代表ら来年末の大統領選への出馬が有力視される政治家も加わった。野党は攻勢を強める構えで、政局の混乱が収拾する気配はない。

 国民からは見放され、政界でも孤立を深める朴氏だが、元側近まで朴氏を裏切ったようだ。朝鮮日報(電子版)によると、朴氏の元側近で前大統領府政策調整首席秘書官、安鍾範(アン・ジョンボム)容疑者が朴氏への恨み節を漏らしているという。

 安容疑者は朴氏の長年の友人、崔順実(チェ・スンシル)容疑者と共謀し、崔氏が私物化したとされる財団への寄付を韓国財界に強要した疑いがもたれている。記事では、安容疑者が「大統領の言葉を聞いて財団に資金を集めるため力を尽くしたが、崔氏が裏にいるとは知らなかった。崔氏が介入したと知っていれば、そうしなかっただろう」と供述したと紹介している。

 局面打開を図るため、3度目の談話が検討されているのだろうが、朴氏が談話を発表するたびに支持率は落ち続けている。下手な悪あがきをすれば、さらに追い詰められる可能性もある。

http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20161115/frn1611151130003-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20161115/frn1611151130003-n2.htm