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 【ソウル曽山茂志】
 
 日本による戦時中の強制労働の歴史を伝える遺産として、韓国・仁川市に残る三菱重工業の旧住宅=写真=を保存する事業が動き始めた。事業を記念して、23日から現地の歴史博物館で特別展「三菱、止まった時間」も始まった。来年2月19日まで。

 市などによると、長屋式の旧住宅は、旧日本軍が現地に軍需工場を建設した1938年ごろに建設。42年に工場を三菱重工が引き継ぎ、終戦まで朝鮮人労働者が入居していた。

 築80年近くたって周辺が一変する中、全体の約2割に当たる約90戸分が現存。多くは廃虚化しているが、一部に高齢者らが住んでいるという。

 保存事業は、約50億ウォン(約4億7千万円)を投じ、2018年までに一帯約7千平方メートルを再整備する計画。

 現地の洪美英(ホミヨン)区長は「つらい歴史を伝える遺産として、使える建物を補修して保存したい」と強調。日本政府や三菱重工に対し「(保存に際し)相応の責任を期待している」と述べた。

 特別展では、当時の工場や住宅、従業員らの写真、工場で生産された軍刀などを展示している。

=2016/11/24付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/291240