1:2014/07/16(水) 14:44:10.86 ID:
■韓国、改造車の規制緩和へ―経済活性化効果狙う

ソウルの予備校で英語教師をしているチョ・ミンジさん(29)は車を運転している時、警察に捕まらないかとビクビクしている。運転技術のためではない。部分的に法律に引っかかる改造を施しているからだ。
 

チョさんは昨年10月に韓国・起亜自動車の最も売れ筋の小型車「レイ(Ray)」を購入。その後、400万ウォン(約40万円)をかけてマイカーを改造した。ブレーキランプをウインカーに変え、ルーフにぜんまい時計のねじ回しを付け、ホイールキャップは花形にした。

チョさんは「外観の改造やアクセサリーの多くが違法とみなされ、運転中に捕まれば3万ウォン以上の罰金を課される」と話す。また、「友人がヘッドライトを明るくした改造車を走らせていて警察に捕まり、300万ウォンの罰金を命じられた。運が悪い」と語った。

現在、安全上の理由から自動車の改造はかなり制限されている。例えばヘッドライトやテールライトの外観を変えたければ、行政機関の許可を得る必要がある。

改造車の愛好家は規制が厳しすぎると不平をもらす。「ドレスアップ調整」などと呼ばれる内装や外観、エンジンの改造が規制されることで、5億ドル(約507億円)と推測される改造車業界の拡大が妨げられている。

一方、韓国の国土交通省によると、米国の改造産業の市場規模は350億ドル、日本は140億ドルに達している。

雇用を創出して経済を活性化させたい韓国政府は最近、規制を大幅に緩和してデザインなどの変更を認める方針を打ち出した。これにより、政府は改造車市場が2020年までに8倍の40億ドルに急成長することを期待している。

国土交通省は、年内に大部分の規制が緩和、撤廃される見通しだと説明した。ただし、外観の改造や性能の改善が運転の安全性に支障を来さなければ、という条件付き。

韓国政府は始まったばかりの同業界を後押しするため、国内最大級のカスタムカーの祭典「ソウル・オートサロン2014」の共同主催者となった。オートサロンには12年の歴史があるが、政府が主催者の一角となるのは今回が初めて。

国土交通省は声明で、「他人と違う車を持ちたいという欲求は、特に若いドライバーが強く持っている。改造車クラブの数は過去6年間で2倍以上に増加した」と述べた。

チョさんは今年、オートサロンの「ベストドレスアップ・コンテスト」で3位に入賞し、エンジンオイル10リットルを獲得した。

チョさんは「他の女性の改造車愛好家と同じく、私もこれまで車の外観を変えるのに集中してきた。ただ、次に改造を加えるとき、エンジン音を大きくするなど攻撃的で力強いものにしたい」と述べた。

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303484504580030853375772966

写真:
ソウル・オートサロンの「ベストドレスアップ・コンテスト」で3位に入賞したチョさんの小型車「レイ(Ray)」
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コンテストで2位になった起亜自動車の「レイ(Ray)」
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コンテストで最高賞を受賞したメルセデス・ベンツのコンペクトカー「スマート」
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