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(イメージです。)

1:2015/03/30(月) 17:26:31.57 ID:
 韓国の中央銀行である韓国銀行は去る3月12日に金融通貨委員会を開き、基準金利を年2%から1.75%に引き下げることを決定した。今回の金利引き下げは、2014年10月に基準金利を年2.25%から2%に下げたことから、5カ月ぶりの決定である。
 これによって韓国では、史上初の1%台の超低金利時代に突入することになる。アジア通貨危機の際には金利が20%を超えるような時期であったことを考えると、十数年ぶりに金利は10分の1以下になったことを意味する。

 今回は、韓国銀行が金利引き下げを断行した背景と、低金利が韓国経済におよぼす影響などについて考えてみよう。

 15年1月の韓国の産業生産は前月対比で1.7%減少し、鉱工業生産も前月対比で3.7%減少している。この減少率は6年ぶりの大幅減少でもある。ただ、韓国の経常収支だけは35カ月連続黒字をキープしているが、これも輸出が増えたことよりも、輸入が大幅に減少したことによる結果である。
 このような輸出鈍化と内需低迷に対する危機感から、韓国銀行に金利引き下げを要求する声が大きくなっていた。
 
 それから、韓国経済にデフレを懸念する声が多く、それを解消するためには金利を下げる必要があると主張する声も多かった。デフレになると物価は下がり、お金の価値は上昇するので、消費者にとっては良いことではないかと思いがちである。
 短期的にはその通りである。しかし、デフレは長期的には消費を抑えることにつながり、それは連鎖的に消費の減少、生産の減少、企業利益の減少、賃金の凍結またはカットにつながり、経済に悪影響をおよぼす。デフレを脱却するために日本政府も必死になっているし、EUもデフレに陥ることを避けるために金利を下げるなどの金融緩和に踏み切っている。
 
 韓国銀行が金利引き下げに踏み切ったもう1つの背景には、世界各国の中央銀行の金利引き下げでウォンは切り上げになり、韓国の輸出競争力が弱くなったことがある。各国が競争的に金利を下げることによってウォン高になり、そのしわ寄せで輸出が伸び悩むことを韓国政府は恐れている。
 とくに輸出のライバルである日本は異次元量的緩和策によって、以前に比べて30%くらい円安になり、韓国製品は世界で日本製に比べて価格競争力を失い、輸出が鈍化している。この状況を放っておくと、ますますそのような傾向が強まる可能性があるため、韓国も金利を引き下げてウォン安に誘導することによって輸出競争力を強化しようとしたのだ。

 世界各国の事情はそれぞれ異なるが、不動産バブルの崩壊を食い止めるためとか、自国の輸出を伸ばすためとか、デフレから脱却し内需を活性化するためとかなど、いろいろな理由で金利を引き下げていて、この状況は当分続きそうだ。
 
http://www.data-max.co.jp/company_and_economy/2015/03/33967/0330_ry01/